▲ 2014年2月12日の韓国聯合ニュースより。
日本では先週末の 2月 8日前後は関東などで大雪の被害があったばかりですが、韓国でもその時期から現在に至るまで東部を中心に記録的な大雪が降っていて、一部地域は完全に麻痺状態にあるそうです。
中でも最も雪が降っているのは、韓国東部の江原道(カンウォンド)というあたりの一帯だそうです。江原道というのは朝鮮半島の下の場所です。
▲ 韓国の江原道の場所。
このあたりの冬は寒いことは寒くても、こんなに大雪が降るような場所ではないということもあり、広い範囲で混乱状態に陥っているようです。該当地域では 150以上の学校が休校となり、1メートルを越えた積雪のある小さな村の多くが孤立しているそう。
▲ 江原道の江陵市。女性ドライバーが雪に閉じ込められた車に近づこうとしているところ。この地域での大雪はこの日で4日目に突入していました。2014年2月10日の newsis より。
聯合ニュースによりますと、今回の大雪は2月6日から2月10個までの5日間降り続いたそうで、 場所により、122 pを超える記録的な大雪となり、朝鮮半島の東海岸地域の多くが麻痺しているとのことです。
▲ 江原道の高城郡。多くの村が孤立した状態になっているそうです。2014年2月11日の khan.co.kr より。
北朝鮮でも
韓国の東部に被害が出ているということは、そのすぐ上は北朝鮮ということになるわけで、そちらも大雪のようです。ちょうど 2月20日から北朝鮮の金剛山で、朝鮮戦争で生き別れになった離散家族の再会行事が予定されているそうですが、その開催が危ぶまれているとのこと。
▲ 2014年2月11日の韓国聯合ニュースより。
下のような報道でした。
離散家族の再会行事が予定されている北朝鮮の金剛山で大雪
朝鮮戦争で生き別れになった南北の離散家族の再会行事が予定されている北朝鮮の金剛山地域で大雪が続いており、このまま雪が降り続くと行事に支障が出るのではないかと懸念されている。
韓国政府は除雪車を現地に追加投入し、また、緊急点検団を派遣するなど開催実現に総力を挙げている。
韓国統一部当局者は、金剛山地域では2月10日に積雪量が2メートルに達したとして、韓国政府当局者5人による点検団が現地に向かったことを明らかにした。
北朝鮮側は、シャベルなどで除雪作業を行っているとされるが、北朝鮮の他の各地の道路事情を知ることができないため、北側の離散家族が金剛山に移動できるかは不確実な状態だ。
統一部は、「予断はできないが来週はそれほど寒くないとみており、今週の状況を見ると大丈夫だろう」と説明した。
日本も含めて、まだ今年はもう少し寒さと大雪の被害が続くという可能性もあるかもしれません。