
▲ 2014年3月10日のロシア RIA より。
寒すぎるアメリカの3月
アメリカの寒波は何度か取り上げていて、最近は、
・逃げていく春 : 3月でも、なお各地で次々と「観測史上の最低気温が更新」され続けるアメリカ
2014年03月06日
という記事を記しました。
アメリカは広い国土を持つ国ですので、寒くない場所もあるわけですけれど、 NOAA (アメリカ海洋大気庁)の最新のデータを見ますと、寒さが勝っている状況がわかります。
下の図は 2014年 3月 10日のアメリカの「気温の記録が更新された場所の数」を表しています。

▲ アメリカ海洋大気庁 より。
縮小していますので、わかりづらいと思いますが、下のようになっています。
過去7日間 低温の記録 2,628 地点 / 高温の記録 165 地点
過去30日 低温の記録 5,836 地点 / 高温の記録 1,995 地点
過去360日 低温の記録 58,177 地点 / 高温の記録 47,330 地点
1月1日から 低温の記録 9,286 地点 / 高温の記録 4,779 地点
これも、1年間の単位で見ると、「低温 58,177 対 高温 47,330 」と、それほど差はない感じですが、3月の第1週に相当する過去7日間は、
「低温 2,628 対 高温 165 」
と、圧倒的に寒さの記録が更新される地域が多くなっているようです。
その一方で、ロシア。
こちらもまた異常といえば異常です。
暖かすぎるロシアの3月
冒頭に載せた「 12度」というのは、3月の気温としては、日本の感覚では「普通か寒いくらい」と思うかもしれないですが、前日のロシアの声では下のように報じられています。
モスクワ3日連続 この時期の最高気温を更新
VOR 2014.03.10
モスクワ市北部の全ロシア展示センターにあるモスクワ気象観測所で今日10日14時、10,6℃が記録された。
モスクワ市及びモスクワ州気象観測局が10日発表した。これまで最高だった1997年3月10日の記録を0,4℃上回った。
専門家によれば、今日の最高気温は夕方にならなければ分からないが、3日連続でこの時期の最高気温を更新したのは、すでに明らか。8日には、2007年の7,5℃を上回る8,3℃が、翌9日には、1995年の7,2℃を上回る8,9℃が記録されている。
そして、次の日に、「 12度」という新しい記録をさらに更新したということになります。
熱帯の生き物も生きられる
ロシアの暖かさといえば、ロシアのサンクトペテルブルグという町の路上で、「ワニが発見される」というニュースがありました。

▲ 2014年3月6日のロシア rfn より。
報道では、
サンクトペテルブルグのヴァヴィーロワ通りに面した建物の庭のゴミ捨て場で、ナイルワニの子供が発見された。のち、体長1.5m、生後3−4日と判明。専門家によれば、ワニは卵の状態でサンクトペテルブルグに運び込まれた。
ということで、ワニの卵が持ち込まれたということなのですが、これはつまり、「サンクトペテルブルグで孵化したこのワニは、3〜4日、その路上で生きていた」ということになります。
「サンクトペテルブルグの冬ってワニが3日も路上で生きられるほど暖かいのかねえ」とは思いましたね。

▲ サンクトペテルブルグの場所。
当日のロシアの天気予報を見ると、日中の気温は下のようなものでした。

▲ 2014年3月7日のロシア NTV より。
それほど暖かいとは思いませんけれど、その後、トップに貼ったニュースのように、どんどんと気温が上がっていったようです。
いずれにしても、もはや、これまでの地域的な気温の常識が通用しなくなってきているということは言えるのかもしれません。



