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2014年03月23日


ギニアで発生した「死亡率 80パーセント」に迫るエボラ出血熱が周辺国にまで拡大



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▲ 2014年3月22日のボイスオブアメリカ Emergency Ebola Intervention Launched in Guinea より。



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▲ ギニアとシエラレオネの場所。



現在の地球上のウイルス性疾病の中でも最強クラスの致死率を持ち、しかも、ワクチンも薬による治療法も確立していない病気に「エボラ出血熱」というものがあります。

現在、アフリカのギニアで、このエボラ出血熱が発生していて、3月 23日時点で、80名の患者のうち約 60人の方が亡くなっていて、「死亡率 80パーセント」という事態になっています。

現在の状況を AFP の記事から抜粋します。


ギニアの伝染病、エボラ出血熱と確認 死者 59人に
AFP 2014.03.23

西アフリカ・ギニア保健省は、同国南部で流行している非常に感染力の高い伝染病はエボラ出血熱だと確認されたと発表した。この病気によるこれまでの死者は、59人に上っている。

ギニア保健省によると、6週間前に初めて観察された下痢や嘔吐、出血などの症状を伴うこの病気の正体をギニア国内で特定することはできなかったが、サンプルを分析していた仏リヨンの研究者らがエボラ出血熱だと確認したという。

疾病予防を担当するサコバ・ケイタ医師は、「ギニア南部で2月9日から感染が拡大しているエボラ出血熱について、現地の医療サービスが発症を確認した80人のうち少なくとも59人が死亡した」と述べた。

世界保健機関(WHO)によると、現時点でエボラ出血熱の治療法やワクチンは存在せず、ウイルスの種類によるが患者の25〜90%が死亡するという。

エボラ出血熱は、患者の血液や排泄物、汗などに直接触れる他、性交渉や患者の遺体を無防備に扱ったりすることで感染する。




とのことです。

予防法も治療法や存在しないこの病気は、そもそも発生源(自然宿主)が何であるのかさえわかっていません。

国立感染症研究所のエボラ出血熱の説明には以下の記述があります。


エボラ出血熱の場合は患者の発生があるたびに周辺で生態調査が行われているにもかかわらず、自然宿主の特定には至ってはいない。

1995年のキクウイットでの発生の際に、ヒトでの発生が終焉した後、昆虫、ネズミ類、サル類等の血液、組織等、5万検体にわたり調査されたが、エボラウイルスのウイルスも遺伝子も抗体も見つかってはいない。




まあ・・・パンスペルミア説の視点から考えると、どこから来たかはわかるという部分もありそうですが。


それはともかくとして、ギニアのエボラ出血熱が隣国のシエオラレオネにまで拡大している可能性があることが報じられています。

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▲ 2014年3月22日の ロイター Guinea hemorrhagic fever may have crossed into Sierra Leone より。


エボラ出血熱は時間と共に収束していくものではありますが、その感染力と致死率があまりにも高いために、どのようなことになっていくか世界中の保健機関が警戒と注視を続けているようです。

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