
▲ 2014年3月27日の KOIN Nearly 100 recent quakes on Mt. Hood not worrisome より。
オレゴン州にあるフッド山という山で、3月27日までの数日間だけで 100回以上の地震が発生するという出来事が起きています。フッド山は火山で、最後に噴火したのは 1790年なのだそうですが、火山学者や地震学者たちは、この地震は「心配のあるものではない」と言っています。
心配というのは、火山の噴火と関係するものではないという意味です。
アメリカ地質調査所の地震学者は上の記事で、「これは火山のマグマの移動による地震ではなく、プレートの変化による地震だ」と述べています。
これを聞いて、むしろ、
「そのほうが地質的には心配な話なのでは?」
と私などは思うのですが、同じように感じる人は多いらしく、また、オレゴン州では、他にもいろいろな地質的イベントが起きていることもあり、下のような記事もありました。

▲ 2014年3月27日の examiner.com Oregon quake swarms at Mount Hood, sinkholes, loud booms, shaking, landslides より。
上の記事に書かれてあることを、地図としてまとめますと、この1週間ほどにオレゴン州の比較的狭い地域の中で以下のようなことが起きたようです。

先日、
・南米チリで現在起きている「1週間で 300回発生した地震」を現地の専門家たちは「破局的災害の予兆かもしれない」と考えている
2014年03月27日
という記事を掲載したことがありますが、その後、本日 4月2日に、チリ沖でマグニチュード 8.0という巨大地震が起きています。
チリ沖でM8.0の地震、中南米の太平洋岸に津波警報
ロイター 2014.04.02
米地質調査所(USGS)は1日、チリ沖でマグニチュード8.0の地震が発生したと発表した。震源はチリ北部イキケの北西86キロの地点で、深さ10キロ。
太平洋津波警報センターは、中南米の太平洋岸地域全域に津波警報を発令。「この規模の地震は大規模な津波を引き起こす可能性があり、震源付近では数分以内、離れた沿岸地域では数時間以内に津波が到達する場合がある」と述べた。
現時点ではまだ発生したばかりで、状況はわからないですが、チリでも、群発地震が続いた後でのこの出来事でしたので、オレゴン州の群発地震のことがふと気になり、今回の記事を書かせていただいた次第です。