アメリカの豚流行性下痢の 2013年 4月から 2014年 3月 26日までの発生件数

▲ 農林水産省「世界での豚流行性下痢の発生状況について」より。
最近、日本の報道で、「豚流行性下痢」という豚の病気で多数の豚が国内で死亡していることを知りました。

▲ 2014年4月2日の NHK 「豚流行性下痢」の被害拡大 対策の徹底を より。
以下のような報道です。
豚の間で広まる伝染病「豚流行性下痢」が全国的に広まり、4万頭近い豚が死ぬ被害が出ていることから、農林水産省は2日、都道府県の担当者を集めた会議を開き、対策の徹底を呼びかけました。
豚の間で広まる伝染病「豚流行性下痢」は、去年10月、国内では7年ぶりとなる発生が沖縄県で確認されたあと、これまでに17の県で18万頭余りが感染し、4万頭近くが死ぬ被害が出ています。
豚流行性下痢は、生後10日以内の豚がかかると死ぬことが多いということで、農林水産省は「感染が広まれば養豚農家の経営に深刻な影響が出るうえ、豚肉の価格上昇などにつながりかねない。感染が起きても拡大を防げるよう対策を徹底してほしい」と話しています。
これは国内の問題だと思っていましたら、トップに貼りましたアメリカのグラフでおわかりのように、世界各地で急拡大しているようなのです。
日本もこの数ヶ月間の異常なスピードの拡大は下の表でもわかります。

▲ 農林水産省の資料より。
2007年から 2012年まで発生件数がなかったものが、2013年には約 9000頭、そして、2014年は4月までの時点で、すでに 17万頭以上が感染しているということになってしまっているようです。
日本では、現時点で最も豚の死亡数が多いのは鹿児島で、2万5千頭の豚が死亡しているようです。全国の被害状況は下のようになっています。

▲ 2014年4月3日の東京新聞 豚の伝染病拡大 流行性下痢、17県で4万頭死ぬ より。
アメリカでは以下のようになっていて、アイオワ州やオクラホマ州などのアメリカ中部と、ノースカロライナ州などで高い発生率となっています。

▲ 農林水産省「米国における豚流行性下痢(PED)の発生状況」より。
なお、農林水産省によれば、
現在、米国で流行しているウイルスの由来については、遺伝的系統解析の結果、2010年以降中国で大規模に流行している新しいPEDウイルス株と高い遺伝的類似性を持つことから、中国を由来とする可能性が高いと考えられている。
と記されていて、アメリカでのウイルスは「中国からやってきた」という可能性が強いようです。
そういえば、昨年の記事で、
・上海市で飲料水として使われる川の上流で 1000頭以上の死んだブタが見つかる
2013年03月11日
というようなことがありましたが、その後、死亡した豚は1万頭を越える数となっていきました。中国では理由は明らかではないものの、昨年以来、ものすごい数の豚が死んでいます。
それにしても、「豚流行性下痢」という病気が、これだけ急速に拡大していくものだということになると、 NHK 報道の
「感染が広まれば養豚農家の経営に深刻な影響が出るうえ、豚肉の価格上昇などにつながりかねない」
ということも現実的な話に聞こえます。