西アフリカと人的な行き来の多いフランスでもエボラ出血熱に対して警戒体制がとられる
▲ 2014年4月4日のアルジャジーラ Liberia finds Ebola case unrelated to Guinea より。
最近何度か取り上げている西アフリカを襲っているエボラ出血熱ですが、ギニアで発生した後、リベリアとシエラレオネで感染が確認され、その後、マリでも発生したことが確認されました。
▲ 2014年4月4日のロシア・トゥディ Deadly Ebola virus spreads beyond Guinea borders, suspected in Mali より。
2014年4月3日までのエボラ出血熱の感染状況
▲ 2014年4月1日の過去記事「前代未聞の流行」となりつつあるエボラ出血熱のウイルス感染はアフリカ3カ国に拡大。そして、さらに「他地域へ感染拡大」する可能性はあるのか?より。
ところが、トップに貼りましたように、リベリアでエボラ出血熱を発症した患者は、ギニアとの接点がまったくないことが確認され、このリベリアの最初の患者のエボラ・ウイルスは、ギニアから感染拡大したものではない「独立したウイルス」である可能性が高まっています。
そして、フランスにまでエボラ出血熱の影響が及び始めています。
冒頭に貼りましたアルジャジーラの記事には以下のように記されています。
フランスの保健当局は 4月 3日、今のところはフランス国内では症例は検出されていないものの、西アフリカでのエボラ・ウイルスの発生は、現地のフランス人たちに感染していた形跡がないかを報告するように警告を出し、また、現地に医師や病院を設置するとした。
フランスは、移民や、フランスの多国籍企業の従業員など、このアフリカの地域のいくつかの旧植民地と密接な関係を維持している。
ということで、やはり、何らかの状態で、「フランスにエボラ出血熱が拡大」するということになったりすると、有数の観光地であるフランスには、世界中から人が訪れますし、一大事になるということは言えそうです。
ギニアで突然発生したエボラ出血熱は今のところは、まだ収束の気配を見せていません。