今回は HadCRUT4 という、聞き慣れない言葉が出てきますので、最初にその説明を英国気象庁のサイトなどから要約します。
HadCRUT4
英国気象庁が英国イースト・アングリア大学と共同でおこなっている「地球の地表気温」の月ごとの数値を計測しているデータで、1850年 1月から続いている地球の気温データとしては最も古くからデータ取得が続けられているものひとつ。
つまり、1850年からの 164年間の地球の毎月の気温がデータ化されているというものだそうです。HadCRUT4 という単語の読み方はわからないのですが、普通に読むと「ハッドクラット・フォー」ということになりそうですが、まあ、何とも言えないですので、以降も英語のまま記させていただきます。
そして、昨日の科学系ブログの sunshine hours に、下のような記事が出ていました。

▲ 2014年4月6日の sunshine hours より。
この数値はデータ化されたもののようで、実際の気温の数値ではないですが、
・数値が高い方が気温が高く、数値が低い方が気温が低い
ものではあります。
上の英国気象庁の HadCRUT4 の数値では、
・1878年 2月の数値は 0.403C
で、
・2014年 2月の数値は 0.299C
となっていることを指摘しているようです。
今から 136年前の2月のほうがはるかに暖かかったと。
実際に、英国気象庁の HadCRUT4 データを見てみました。
この HadCRUT4 のデータは下のような数字の羅列が 1850年からの毎月の気温に関してのすべての数値が並ぶという、ものすごいものです。

上で指摘されている 1878年 2 月

今年 2014年 2月

まあ、これだけを比較しても仕方ないような気はしますが、今回初めて、この世界の約 160年間の気温の変化というものを見てみましたが、「温暖化である」とか、「寒冷化である」とか、そのような方向性を見いだすというものよりは、
・気温は時としてムチャクチャな変動を起こしてきた
ということがよくわかるもののように感じます。
たとえば、同じ2月を例にとれば、最近の例では、下のように、2001年が 0.318 なのに、翌年はその倍のデータ数値である 0.691 になっていたりします。

あるいは、1800年代の中盤には、下のように「マイナス」の数値がずっと並んでいたような時代もあったようです。

ただ、これは「意図的にデータ数値を抽出して使えば、地球温暖化でも、地球寒冷化でも、どちらの方向にでも理論を進ませることができるかも」というような気はしました。
地球の気温の変化の歴史に興味のある方は HadCRUT4 のデータを見られてみるのもよろしいかと思います。
URL は、
http://www.cru.uea.ac.uk/cru/data/temperature/HadCRUT4-gl.dat
となります。
私は温暖化であるとか、寒冷化であるとか、その学説的な根拠にはあまり興味はないですが、これ以上、気候がカオスと化していくと、今年あたりからそろそろ壊滅的な影響が大きく出てくることはやや気になっています。



