
▲ 2014年4月17日の Fox News ( AP ) West Africa Ebola virus is a new strain より。
過去記事の、
・アフリカのエボラ・ウイルスはギニアからの感染拡大ではなく「同時多発」で発生していた可能性
2014年04月05日
の中で、ギニアでのエボラ出血熱の発生の後、隣国リベリアでエボラ出血熱を発症した患者はギニアとの接点がまったくないことが確認されたことを記しました。
これによって、リベリアのエボラ・ウイルスが「独立したウイルス」である可能性が高まっていることしましたが、最新のウイルスの解析で、ギニアとかリベリアとかという問題を越えて、
・現在、西アフリカで流行しているエボラウイルス自体が、これまでに知られていなかったまったく新しい系統の種だった
ということがわかりました。
このあたり、パンスペルミアという概念などを交えながらの話も書きたいところですが、ここではそれは抑えまして、エボラ出血熱の現況について。
エボラ出血熱:4月17日現在の現状

▲ 2014年4月17日のボイス・オブ・アメリカ Ebola Outbreak Death Toll Rises to 135 より。写真の女性は、エボラ出血熱を発症し、回復したギニアのローズ・コモノ( Rose Komono )さん。
世界保健機関(WHO)の最新の報告によりますと、西アフリカのエボラ出血熱での死者数は 4月17日現在、少なくとも 135人にのぼっています。
内訳は、ギニアで 122人が死亡、リベリアで 13人が死亡ということになっていますが、 WHO は、現在、ギニア、リベリア、シエラレオネにおいて、他の 200以上の「疑い例」を調査しているということで、結果次第では、患者数、死者数共に大幅にアップすることもあり得ます。
エボラ出血熱の流行地域そのものは、以前の記事に載せた下の地図から変化していません。

感染疑い例が6件発生したマリでは、その患者たちはエボラ出血熱に陰性と判定され、マリでは感染者はいないとされています。
ただ、上の地図に出てくる多くの国において、政情的にも国家のシステム的にも不安定な国も多く、都市部はともかくとして、西アフリカ各国の「地方」からの情報がどれだけ WHO にまで届いているのかはよくわからない面もありそうです。
いずれにしても、現在のところは、感染者、死亡者共に緩やかなカーブではありますけれど、増え続けているという状態です。



