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2014年05月05日


グルジアで「天然痘」系の新種のウィルスが人に感染し、アメリカ疾病予防管理センターの研究者たちが調査を続けている



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▲ 2014年5月2日の Liverty Voice Smallpox Cousin Infects People in Georgia より。



ロシアと隣接しているグルジアという国で、「天然痘の系に属する新種のウイルス」が発見されました。動物と接触した3人の人物が発症しています。

天然痘そのものは、現在は、基本的に地球から根絶されているだけに、「同じ系統のウイルス」が発見され、そして、実際にヒトに感染したということだけに、比較的大きく報道されています。

天然痘に関しての基本知識を、天然痘 - Wikipeida から抜粋します。


天然痘(てんねんとう)とは天然痘ウイルスを病原体とする感染症の一つである。非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱を生ずる。仮に治癒しても瘢痕(一般的にあばたと呼ぶ)を残すことから、世界中で不治、悪魔の病気と恐れられてきた代表的な感染症。世界で初めて撲滅に成功した感染症でもある。

その大きな感染力、致死率(諸説あるが40%前後とみられる)のため、時に国や民族が滅ぶ遠因となった事すらある。




その感染力の強さと致死率に関しては、国立感染症情報センターの「天然痘」に以下のような記述があります。


1663年、米国では、人口およそ4万人のインディアン部落で流行があり、数百人の生存者を残したのみであったこと、1770年のインドの流行では300万人が死亡した。




1958 年当時、世界33 カ国に天然痘は常在し、発生数は約2,000 万人、死亡数は400万人と推計されていた。



とあります。

なお、日本では、1956 (昭和31)年以降、天然痘の発生はなく、世界規模でも、1980年に WHO が天然痘の世界根絶宣言を行っています。その天然痘ウイルスは現在、アメリカとロシアのバイオセイフティーレベル(BSL)4の施設で厳重に保管されています。


今回発見された新しいタイプの天然痘の系統のウイルスがヒトからヒトに感染するようなものだと厄介ですが、どんなウイルスでも登場する時は「突然現れる」ものです。

今回は冒頭に貼りました記事をご紹介します。

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▲ グルジアの場所。






Smallpox Cousin Infects People in Georgia
Liverty Voice 2014.05.02

グルジアで天然痘の系統のウイルスにヒトが感染


西アジアと東ヨーロッパの交差点となっている国グルジアで、現在、3人が、歴史的に悪名の高い「天然痘ウイルス」の親類と考えられるウイルスに感染している。

アメリカの疾病予防管理センター( CDC )の科学者たちが、3人からこの新種のウイルスを検出した。3人のうち2人は遊牧民で、それぞれ何らかの形で動物たちと接触していた。

検出されたウイルスに現在名称はないが、牛痘ウイルスや天然痘ウイルスを含むオルソポックスウイルス( orthopoxvirus )の系統に属している。

CDC の調査チームは、この新しいウイルスがヒトからヒトへ感染する可能性があるかどうかについてはまだわからないが、動物からヒトに感染すると報告書で述べている。

しかし、他に感染した人がいるのか、あるいはどのくらいの数の動物が感染しているのかについてはまったくわからないという。

2人の遊牧民は、病気の牛と接触した後、病気になった。その後、 CDC のチームが調査し、男性が未知のオルソポックスウイルスに感染していたことを確認した。

この新しいウイルスは、腕や手とリンパ節の腫れ、高熱、そして皮膚の弱い部分に痛みを伴う水ぶくれを発生させる。

CDC のチームは、他に、病気の牛と接触した人々や、また発症した遊牧民と接触していた 55人に聞き取り調査を行った。その中で、5人がオルソポックスウイルスに対しての抗体を持っていた(感染した経歴があるということ)。

天然痘にはワクチン(種痘)が有効だが、種痘は 1980年に廃止されているため、この新しい天然痘系のウイルスも、家畜やヒトに感染する可能性がある。

発症した遊牧民は現在、回復に向かいつつあるが、天然痘系のウイルスは、弱い免疫系を持つものに致命的である可能性がある。

天然痘は、これまでの歴史で他のすべての病気よりも多くの人間を殺してきた、おそらく人類史上最悪の疾患のひとつだ。

このグルジアの新しい天然痘系ウイルスは、種痘のおこなわれていない現在、人間に感染する可能性を持つ。それだけに CDC や公衆衛生機関は、この新しいウイルスの持つ潜在的な脅威について監視を続ける必要がある。






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