2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2014年05月07日


アメリカ地質調査所がオクラホマ州に「被害レベルの地震発生に関しての警告」を公式声明で発表



昨日、アメリカ地質調査所( USGS )とオクラホマ地質調査所によって、「オクラホマ州における被害級の地震発生」に関しての新たな共同声明が出されました。

このように「特定の地域で危険性のある地震が起きる」という内容が公的機関からの公式声明として事前に警告されるというのは、アメリカだけではなく、どの国でも大変に珍しいことです。

そのため、米国の多くのメディアで報じられています。

oklahoma-earthquake-alert.gif

▲ 2014年5月5日の米国 Yahoo! News Rare Earthquake Warning Issued for Oklahoma より。



公的機関の地震発生に対しての警報では、1975年 2月に中国でおきた海城地震というものが、中国の国家地震局によって前年から予知され、そして、地震発生の直前に 100万人規模の住民を避難させて、被害を少なくさせたという例を知っているくらいです。




usgs-alert.jpg

▲ アメリカ地質調査所のサイトの該当ページ Record Number of Oklahoma Tremors Raises Possibility of Damaging Earthquakes (記録的な数の群発地震が、被害レベルの地震に発展する可能性)より。


このアメリカ地質調査所にある内容を簡単に書きますと、


・オクラホマ州の地震が 2013年 10月以来 50パーセント増加している。

・2013年10月から2014年4月14日までのマグニチュード3以上の地震の回数が 183回に達している。

・比較として、1978年から 2008年までのオクラホマ州のマグニチュード3以上の地震は「年間平均が2回」なので、異常な多さとなる。




ということで、「そのため、将来的に被害の出る規模の地震へと発展する可能性がある」ということです。


oklahoma_1978-2014.gif

▲ 1970年から2014年4月30日までのオクラホマ州での地震。字が小さいので、わかりにくいですが、多分、青が 1978年から2008年までの地震。赤が2009年から2014年までの地震だと思います。2008年を過ぎてから急に増えてきていることがわかります。



原因は地下に注入される水だとアメリカ地質調査所は語る

ただ、この地震の原因に関しては、地質活動の変動でのものではなく、石油や天然ガスの生産の中で、地下に注入される水とその排水によって起きていると説明しています。いわゆるフラッキング(水圧破砕法)といわれるものです。

それが地下の圧力を増加させて、地震を起こしやすくしているとのこと。

「被害の出る地震の発生の可能性がある」のなら、それらの人為的な原因のほうを何とかしたほうがいいのでは? と思う部分もありますが、アメリカ地質調査所にしても、住民にしても、エネルギー・メジャーには勝てないというところなのでしょうかね。

しかし、アメリカでも他の国でも、フラッキングはかなりの場所でおこなわれています。フラッキング年表というサイトによりますと、


2010年:フラッキングは、世界の新規の石油とガスの採掘坑井のうち、60%で使用されている。

2012年:国際エネルギー機関(IEA)の計算によれば、世界のガス供給の14%がフラッキングにより生産されている




とのことです。

そのすべての場所で地震が起きているというわけでもないでしょうし、このあたりは難しいところですが、地質にもよるのでしょうかね。まあ、とはいえ、このフラッキングが、他の意味でも世界中で問題を起こしているのも事実でもあります。

本当にすべてが人為的なものなのかというところに、やや疑問もないではないですが、いずれにしても、実際にオクラホマ州では異常な数で地震が増え続けているわけですし、大きな地震が起きる可能性は確かにあるのかもしれません。

ちなみに、このオクラホマ州も、アメリカの他の多くの州と同様に「ほとんどの建物が耐震設計されていない」と思われます。





Sponsored link





人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。



×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。