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2014年06月18日


記録にはないと地元の気象学者が語るノルウェーでの「6月の雪」をもたらした原因は?



「6月16日に雪が降ったこの記憶を私は永遠に忘れないでしょう」
 ----- 地元の気象学者トロンド・リエン氏。



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▲ The Local Norway sees freak June snowfall より。


ノルウェー北部の全域で、6月16日、急激な気温の低下と共に降雪があったことが報じられています。

なんとなく、ノルウェー北部は「いつでも寒そう」というようなイメージがありますが、地元のメディアに上のように「異常な」とタイトルされているところを見ても、唐突だったようです。

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Framtid より。


なお、その日の気温分布ですが、下の気温図を見ると、ノルウェー北部の多くで氷点下になっていたことがわかります。

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今回の記事に出て来るトロムソは、 Wikipedia によりますと、以下のような場所だそうです。


トロムソはノルウェー北部トロムス県に位置する都市である。ノルウェー北部地方の中心都市である。北極圏内に位置しているがメキシコ湾流の影響で同じ緯度の他の地域と比べれば気候は穏やかである。



この中に「メキシコ湾流の影響」とありますが、2012年にノルウェーで「魚の大量死」がありましたが、このことについて、以前、メキシコ湾流のことと絡めたような記事を In Deep に書いたことがあります。

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▲ 2012年1月2日に起きたノルウェーでの魚の大量死。


アメリカのメキシコ湾から流れてくるメキシコ湾流と、ノルウェーの関係は下のようになります。

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▲ 2012年01月04日の In Deep 新年のノルウェーでの魚の大量死で思い出す「メキシコ湾の原油流出と海流の関係」より。


実は北欧という場所は、気温などを含めて、アメリカからのメキシコ湾流の影響を大きく受けているという部分はあります。メキシコ湾流に大きな異変が起きた場合、北欧や英国などもその影響に下に入るのです。

そんなわけで、話がやや逸れましたが、今回の「6月の雪」について、冒頭の記事をご紹介します。




ノルウェーで異常な6月の降雪が観測される

北極からの氷のように冷たい爆風により、ノルウェー北部の全域において気温が急低下し、トロムソでは6月に入ってから初めての降雪が見られた。

北トロムソでは降雪量は4センチに達した。

地元の気象学者トロンド・リエン氏は、記者に以下のように語った。

「これは非常に希なことです。私は、6月16日に雪が降ったというこの記憶を永遠に忘れることができないでしょう」

リエン氏によると、トロムソで、過去に7月に雪が降った記録がひとつだけ残っているが、6月に雪が降った記録を見つけることはできないという。




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