イングランド・ケント州のグレーブセンドで発見された巨大ネズミ
▲ 英国デイリーメールより。以下、写真は同じ。
現在、英国の多くの州で、突然変異した「巨大ネズミ」が大繁殖していることが報じられています。
英国では、1950年代からネズミの駆除には同じ毒性のある駆除剤を使い続けていたのですが、最近になって、突然、ネズミたちはこれらの毒に耐性を示し始めました。
つまり、駆除剤がまったく効かない上に、どんどん巨大化しているのです。
▲ リヴァプールで捕らえられた巨大ネズミ。大きさは約 60センチ。もはや、「ネズミ」というカテゴリーの生き物とも思えない大きさです。
現在、英国でこれらの耐毒性の突然変異したネズミが確認されている州は 17州にのぼります。そのうちでも下の地域は、「試験をしたネズミのすべてが耐毒性を持っていた州」で、ほとんどのネズミが耐性を持っている可能性があるとされます。
上のは少し文字が読みにくいかもしれませんが、次の10州です。
・ダンフリース・アンド・ギャロウェー州
・ノーフォーク州
・オックスフォードシャー州
・バークシャー州
・ケント州
・グロスターシャー州
・ウィルトシャー州
・ハンプシャー州
・サリー州
・イースト・サセックス州
このあたりの州では、下のようなネズミに占領されているというような状態といえるようです。
▲ コーンウォールで捕獲された体長 50センチメートルのネズミ。
そして、さらにすごい話としては、このままのペースでネズミが増え続けると、2014年の終わりまでには、英国全域で、ネズミの数は、1億6千万匹にまで増えるだろうと、英国のデイリースターは試算しています。
ちなみに、英国の人間の人口は約 6300万人ですので、それをはるかに凌駕した数となるようです。
また、このような巨大で耐毒性を持つネズミは、英国だけてはなく、スウェーデンやアイルランドなどでも見つかっていて、欧州で一種の「広がり」を見せているようです。
▲ スウェーデンで捕獲された巨大ネズミ。 VOR より。
研究者たちは、突然変異によって、今後このネズミが今後さらに巨大化していくのではないかと危惧していることが記事にき書かれています。