▲ 6月30日のパラグアイ infobae より。
ブラジルではW杯の開催中ですが、6月下旬から降り続く豪雨により発生した洪水で、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの3カ国に大きな被害が出ています。
洪水の被害が最も大きいのは、パラグアイで、首都アスンシオンなども壊滅的な状態になっていて、首都からの避難した人の数は、7万 5800人にのぼると伝えられています。今回の洪水は、パラグアイの首都近郊で起きた洪水としては過去最悪の被害だそう。
▲ 6月30日のパラグアイの首都アスンシオン。infobae より。
ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの3カ国の位置関係は下のようになります。
つまり、パラグアイを中心として起きた大洪水といっていいようです。
今回の洪水は集中豪雨で発生したものですが、この地域の雨量が増えるのはこれからの季節だということですので、今後数ヶ月にわたり洪水が発生しやすい状況は続くと地元の気象局は述べています。
そのため、避難した人々が自宅にいつ帰宅できるかはわからないとしています。
▲ 6月30日のパラグアイの首都アスンシオン。infobae より。
被害はブラジルとアルゼンチンにも及んでおり、ブラジルではサンタカタリーナ州で4万人が避難。リオ・グランデでは、川の水位のレベルが警報レベルを越える9メートルに達していているものの、これ以上の洪水の危険性はないとしています。
アルゼンチンでは北部の州で、1万2千人が避難していて、一部の地域で緊急事態宣言をしています。
パラグアイの大臣は、「降り止まない雨と相まって、あっという間に増水したパラグアイ川の異常な洪水などの複雑な要素が、今後のシナリオを悪化させている」と語り、政府当局は、事態を打破する緊急の第三者委員会を作るための動いているほど深刻な状況のようです。
ちなみに、関係ないですけど、アルゼンチンは、今、「デフォルトの危機」に直面したりもしています。
▲ 6月28日の NHK 「アルゼンチン 再び債務不履行のおそれ」より。
今回の洪水に限ったことではないですし、また、どの国でもそうかもしれないですが、仮にそういうデフォルトのようなことになると、災害などへの予算支出などにも支障が出るものかもしれません。
自然災害は増えて、国家経済の危機も増える。
そういう状況が今後も様々な局面において他にもありそうです。