
▲ 7月16日の貴州省の松桃自治県という場所にある町の様子。警察とレスキュー隊が住民たちを救出しています。2014年7月16日の国家経済門戸より。
中国は、この数年、必ずといっていいほど、この時期に大きな洪水に繰り返し見舞われますが、今も貴州省という場所を中心として、非常に規模の大きな洪水が発生しています。

・Wikipedia
被害は貴州省だけにとどまらず、周辺の多くの地域で豪雨が続いています。

▲ 2014年7月16日の ews.qq より。
7月16日の時点では、上の報道のように、十数名が死亡行方不明となっていて、被災者の数は 500万人を超えています。
また、湖南省鳳凰県という場所の山間部にある観光地として名高い「鳳凰古城」という景勝地も洪水の被害に遭っていることが報じられています。

・kaixian.tv
鳳凰古城というのは、ふだんは下のような、実に美しい場所です。

▲ 周辺風景-鳳凰古城より。
上の報道写真で、水没している橋の下は市街となっていて、古い街並みなどが並んでいる場所なのですが、ほぼすべて水没してしまっている状態のようです。

▲ 鳳凰古城の様子。7月16日の kaixian.tv より。
現在、住民たちはほとんど避難していて、洪水後にどのような状態となっているかが判明するまでには、まだ時間がかかりそうです。豪雨による洪水ですので、その豪雨が収まれば洪水の水も引くのでしょうけれど、中には修復の難しい古都の風景の一部なども含まれているかもしれません。
最近は洪水で世界の様々な文化的遺産や宗教的聖地が被害を受けることが多いです(洪水以外の自然災害での被害も多いですが)。

▲ 2013年6月に発生したインド北部での洪水の際の、聖地リシケシのシヴァ神の巨大な像。 In Deep 「世界中で止まらない黙示録的な洪水の連鎖」より。
そして、どうにもこの連鎖はまだまだ収まる気配を見せていない感じです。



