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2014年07月31日


状況は悪化の一途をたどるエボラ出血熱。アメリカ人2名が死亡した他、「香港」でも疑いのある患者が発見される



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▲ 2014年7月31日の CNN 報道より。この記事では、国境なき医師団の代表は、「これほどの流行は前例がない」、あるいは「制御できないまま、状況が悪化し続けている」と述べています。



西アフリカのエボラ出血熱については、3月にギニア、リベリア、シエオラレオネなどで感染が拡大し始めた今年3月から何度か記事を書いています。

過去記事の、

「前代未聞の流行」となりつつあるエボラ出血熱のウイルス感染はアフリカ3カ国に拡大。そして、さらに「他地域へ感染拡大」する可能性はあるのか?
 2014年04月01日

では、3月31日時点では、

・死亡者 80人

となっていましたが、7月31日現在では、死者は少なくとも 670名以上にのぼっています。

致死率は最大で 90パーセント近くあり、さらに、

治療法も予防法も存在しない。


というこの病気が、現在、西アフリカを越えて、拡大する兆しを見せています。

また、現地でエボラ出血熱治療の最前線に当たっていて、「英雄」と呼ばれていたシエラレオネのシェイク・ウマル・カーン医師がエボラ出血熱で死亡したことにより、西アフリカの治療の最前線の状況も次第に混沌としてきた様相を見せています。

ボランティアたちが退避を始めているのです。

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▲ シエラレオネのエボラ治療センターのトップとして患者の治療や隔離を指揮し続けていたシェイク・ウマル・カーン医師。7月29日にエボラ出血熱で死去しました。享年 39歳。


現在のエボラについての報道をいくつか抜粋します。


アメリカ人初の死亡例


エボラ出血熱で初の米国人死者 帰国途上で発症
CNN 2014.07.30

ナイジェリアのラゴスでエボラ出血熱のため死亡した男性は、米国籍を持つパトリック・ソイヤーさん(40)だったことが分かった。娘の誕生日を祝うため米ミネソタ州の自宅に帰宅する途上にあったという。米当局は、米国で感染が広がる可能性は低いと強調している。

西アフリカのエボラ出血熱流行で米国人が死亡したのは初めて。米国人はほかにもリベリアで患者の治療に当たっていた医療関係者2人がエボラ出血熱に感染している。





香港でも疑いのある患者が見つかる


香港でエボラ症状患者見つかる…感染の拡大、どこまで
中央日報 2014.07.31

西アフリカを襲ったエボラウイルスが大陸を越えて拡散する兆しをみせている。

ケニアを訪問したある香港女性は、帰国した後に発熱やめまい、嘔吐などエボラ出血熱の感染症状が出たと中国鳳凰衛星テレビが30日、報じた。この女性は現在、隔離治療を受けている。

西アフリカは現在、エボラ恐慌状態に陥っている。100人以上のエボラ患者を治療して“国民英雄”と呼ばれていたシエラレオネの医師オマル・カーン氏が結局、エボラによって亡くなった。

リベリアなどの地でも医師が死亡あるいは陽性判定を受けて医療支援中だった外国医療スタッフが続々と撤収している。感染者をナイジェリアに送りナイジェリアにエボラが広がってからは、この地域への航空便は次々と閉鎖されている。





現地の支援団体のボランティアたちも退避

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▲ 現地で活動するアメリカ支援団体の医師たち。上の写真の医師(左)は、エボラ出血熱に感染してしまいました。 CNN より。



エボラ流行は「悪化の一途」、ボランティアも退避
CNN 2014.07.31

西アフリカのエボラ出血熱流行で、現地で活動していた米支援団体は30日、感染が広がっている国からボランティアを出国させると発表した。

米途上国支援団体の「平和部隊」は30日、リベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国で活動していたボランティア340人を出国させると発表した。活動再開のめどは明らかにしていない。

さらに、メンバーの米国人2人が感染したキリスト教系の「サマタリアンズパース」などの人道支援団体も、緊急に必要としない要員をリベリアから出国させていることを明らかにした。




現地の医療が「崩壊」の危機に瀕する事態が次々と起きているのです。

こうなってきますと、現地でのさらなる流行拡大と、「海外への拡散」が気になるところですが、ナショナルジオグラフィックニュースの「エボラウイルスは欧米でも蔓延するか」という記事は、

エボラウイルスがアメリカに侵入する可能性は否定できない。しかし、流行に至るまでの危険はなさそうだ。


としています。

この理由は、エボラ出血熱は、

・発症していない保菌者が感染を拡大させることはない。

・血液と排泄物を介して感染を広げる。


という理由によるものです。

また、米国疾病予防管理センター(CDC)の所長は、

「国内で感染者が見つかっても、病院に隔離すれば済む。パニックを心配する必要はないと考えている」


と声明で述べていまして、現時点ではアフリカ以外の国で仮に感染者が出ても、速やかに隔離すれば大きな問題にはならないだろうとしています。

しかし、現時点でも西アフリカでは緩慢なペースながら感染拡大は続いているわけで、アフリカ以外への拡大の可能性そのものは常にあり得ます。





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