
▲ 2014年8月14日の NTDTV の報道より。
中国の東北地域を中心とした広い範囲で、記録的な干ばつが発生しています。
原因は「異常な少雨」で、冒頭に載せました遼寧省では、1951年以来、63年ぶりに異常な少雨となっていることが報じられています。
また、河南省でも記録的な少雨により、下の記事の見出しにあるようように、貯水地などが次々と干上がっていることが報じられています。

・news21cn
現在、中国で厳しい干ばつが起きている地域は下で赤丸で囲んだ省にわたるようで、かなり広範囲な干ばつに見舞われていることがわかります。

日本ではこの夏、台風や洪水などで、多くの田畑が被害を受けまして、野菜などは現在、価格が高騰している状態ですが、中国では渙発により収穫にかなりの影響が出るものと思われます。
輸入の多い日本にも野菜の供給や価格に影響が及ぶ可能性もありそうです。
newsclip の記事から現在の状況を抜粋しておきたいと思います。
中国:遼寧省でも63年ぶり大干ばつ、農産物の生育に「黄信号」
newsclip.be 2014.08.15
東北エリアを中心に、中国各地が深刻な干ばつに見舞われている。
気象台によると、遼寧省の降水量は今年7月以来、極端に少ない状態が持続中だ。1951年以来、63年ぶりの少雨異変が起きているという。
農地に水が行き渡らない中、大連、瀋陽、鞍山、錦州、阜新、鉄嶺、朝陽、葫蘆島(コロ島)などが干ばつ被害に直面。被災面積は3010万ムー(約2億アール)に拡大した。収穫が絶望的な畑も多い。
降水不足が秋まで持続した場合、農産物の収量が大きく減少する見通しだ。
中国ではこのほか、吉林省、河南省、内モンゴル自治区、新彊ウイグル自治区、陝西省などでも干ばつ被害が報告されている。
吉林省や河南省の一部でも、63年ぶりの大干ばつに遭遇。吉林省気象台によると、省内の平均降水量は7月1日から足元まででわずか113.1ミリにとどまる。これは例年比で48%も少ない水準。
すでに629万ムー(約4000万アール)の農地が被災した。当面は少雨が持続すると予想されるため、被災面積は拡大する可能性が高いとされる。