
▲ 2014年8月23日のスコットランドの地元メディア Scotland Now より。
スコットランドで最も標高の高いベン・ネビス山という山で「氷河が発見された」ことが英国中心に大きく報道されていました。

冒頭の記事のタイトルには「高齢の冒険家」と日本語をつけたのですが、原題の pensioner は「年金受給者」という意味です。しかし、なんとなく「年金受給者が氷河を発見」という響きも妙な感じもいたしましたので、こちらにしました。
いずれにしても、「夏のスコットランドで氷河が発見される」ということ自体が結構な驚きのようで、たとえば下のサイトのように、驚くぺきこととして、いろいろなサイトで紹介されています。

・Watts Up With That
感じとしては、下のような場所が数多く形成されているらしく、ネーヴと呼ばれる「氷河の第1段階」の万年雪による場所が数多く形成されているのだそう。

・Pressand Journal
科学者たちによれば、「夏のスコットランドでは極めて異例」とのことです。
今回は、英国 BBC の記事をご紹介したいと思いますが、記事によれば、このベン・ネビス山に棲息している植物種も「北極・高山種」など、氷河期時代の遺物と考えられるものがこの3年ほどの間に増えているのだそうです。
Glacier-like hazards found on Ben Nevis
BBC 2014.08.21
ベン・ネビス山で発見された氷河と似た危険領域

北極や高山地域では普通の現象だが、夏の英国では「極めて異例」と科学者たちが説明した危険領域がベン・ネビス山で発見されている。
ベン・ネビス山を調査した登山者や科学者のチームは、北側に面した場所の多くの峡谷とのぼり斜面に雪原が残っている光景を見た。
これらの場所では、それら雪原は圧縮されて高密度の硬い氷で、ネーヴ( Neve / 氷河の上層にある粒状氷雪や万年雪のこと)と呼ばれる状態となっていた。
ネーヴは氷河の形成における第一段階だとチームは述べる。
チームはまた、何千トンもの雪のシートを発見し、それに加え、ベルクシュルント(氷河または雪渓と山腹との間にできた隙間などのこと)と呼ばれる亀裂やトンネルを発見した。
地質学者や植物学者、あるいは、スコットランドの自然遺産の探索チームたちは、ベン・ネビス山の野生生物や岩の形を記録し続けている。そして、この3年の間で、ユキノシタ科の稀少な植物種の新しい集団が数多く発見されている。
自然調査チームを率いる植物学者のイアン・ストラカン( Ian Strachan )博士は、「私たちが探している稀少な北極・高山種の植物の多くは最後の氷河期からの遺物なのです」と言う。
ベン・ネビス山とスコットランドの高地のいくつかの地点は、スコットランドで、唯一、半永久的に雪原が残るために、それらの種も生き残ることができると博士は言う。



