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2014年09月01日


リベリアで「エボラで亡くなった犠牲者を犬たちが食糧としている」ことが発覚し、感染拡大の懸念がさらに大きく


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▲ 2014年8月26日の Breitbart より。


エボラ出血熱の流行地の中で、最も公衆衛生上の問題が多いと考えられているリベリアで、「エボラによって亡くなった犠牲者の遺体を犬が食べている」という報道がなされています。

もともと地元のメディアが報じた記事が米国などのメディアにより大きく報道されました。

現在、リベリアだけではないですが、西アフリカの人々は、エボラ出血熱への感染の恐怖により、たとえば、道や屋外などで人が倒れても、それを助けようとはしない、あるいはできない状態となっています。

そして、中にはそのまま亡くなってしまう人もいるわけですが、その死亡した患者の死体も、少なくとも普通の人たちは触れようとしない。また、エボラの埋葬の専門家もかなりぞんざいに(浅い地中に)埋葬している感じなどあり、そのようなことが今回のことと関係しているようです。

埋葬された遺体を掘り出したり、あるいは路上で放置されているエボラ患者の遺体を犬たちが食糧にしてしまっているという、何というか、一種の陰惨な話ともなってきてしまっています。

また、「エボラ熱、1世紀ぶりの防疫線(朝日新聞)」などの報道にありますように、ギニア、シエラレオネ、リベリアは、「防疫線」という「隔離のための非常線」を張り、軍の監視によりそこから外に人を出さない措置をとっているということもあり、防疫線の内部地域では、そのような状況がさらにひどいものとなっている可能性もあります。

下の写真は、リベリアの首都モンロビアのスラム街「ウエストポイント」で、その隔離を実施しようとして、住民を威嚇するリベリア軍兵士です。8月20日に撮影されたものだそう。

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THP

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THP


しかし、人道的な問題と共に、さらに大きな問題は、「この犬たちがエボラをさらに拡散させる可能性」にあります。エボラで亡くなった人たちを食糧にしているということは、体液感染をするウイルスを付着させた犬たちが街を徘徊しているということにもなりそうです。

そして、多分、「犬は非常線など関係なく自由に動き回っている」はずです。

ちなみに、関係ないことかもしれないですが、リベリアに限らず、アフリカは多くの国で「狂犬病の感染リスクが最も高い地域」とされています。下の図は WHO の「狂犬病のリスク分布」のアフリカ地域のものです。

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WHO Rabies (2009)


アフリカはどこもかしこも真っ赤ですが、リベリアではそれに加えて、犬たちがエボラの媒介にも関係してしまうかもしれないという懸念があります。

報道を短くご紹介します。




DOGS FEAST ON EBOLA VICTIM CARCASSES IN LIBERIA
Breitbart 2014.08.26

リベリアでエボラ出血熱で亡くなった犠牲者を犬たちが食べている

複数の目撃者の証言によれば、リベリアの首都モンロビアで、死亡したエボラ患者たちの遺体が犬の群れによって食べられている。目撃した住民たちは政府の保健省に連絡したが、何の対策も講じられていないという。

リベリアの地元紙「ザ・ニュー・ドーン」が報じた。


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▲ ザ・ニュー・ドーン紙の報道より。リベリアではこのように倒れた人を誰も助けないという状況となってしまっているようです。


この報道には以下のように記されている。

エボラ犠牲者の遺体が路上等で犬に食べられている。その様相はかつてのリベリアの残忍な内戦を連想させるものがある。

数週間前、保健社会福祉省を通じてリベリア政府は、この街にエボラウイルスで死亡したと疑われる元患者たちの遺体を急いで埋葬した。そこに犬の大群がやってきて、遺体を土の中から掘り出し、それを食べるという光景が出現した。


専門家は、「この犬たちがエボラの新しい拡大に関与する可能性もある。犬はエボラは感染しないが、しかし、患者の体液を体につけていることで、潜在的な感染拡大リスクを持っていることを意味する」と語る。





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