▲ 2014年9月3日の RT より。
過去記事の、
・アイスランドのバルガルブンガ火山周辺の群発地震活動は回数も規模もさらに増加。噴火の懸念が高まる
2014年08月23日
などで記しましたアイスランドのバルガルブンガ火山の周辺ですが、その後、氷河の下において火山活動が始まりましたが、その噴火がかなり大規模な火山活動となっていることを示す光景が報じられました。
いっときは 48時間の地震回数が 2000回に迫る激しい地質活動が起きていたバルガルブンガ火山からアスキャ火山への周辺(このふたつの火山の間の地下でマグマが流れている)の自身の回数は、過去 48時間では 800回程度と、地震活動そのものは収まってきています。
しかし、上の RT の報道にもありますように、氷河を貫いて噴き上がる溶岩の光景は圧倒的なものがあります。
下がそのビデオです。
アイスランドの火山噴火で氷河の下から噴き上がる溶岩
この溶岩の「噴出」は、最高で高さ50メートルにまで達しているそう。
現在、火山の危険度を示す警報は、最上位の「レッド」から上から2番目の「オレンジ」に引き下げられていますが、アイスランド気象庁のサイトには、下のようにこの割れ目での噴火にたいしての警報字幕が出ています。
・Icelandic Met Office
噴火が起きている現場は空中から広範囲で撮影すると、下のように多くの亀裂が走っていることがわかります。
・RT
記事によりますと、アイスランド気象庁の地球物理学者クリスティン・ヨンスドッティア氏は、
「この亀裂からさらに新しい亀裂が開く可能性があります。したがって、氷河の下でのバルダルブンガ火山の新たな噴火もあり得ると思われます」
と言っておりました。
なお、 RT の記事によると、このバルガルブンガ火山は、 8000年前、周囲 950キロ平方メートルの範囲に溶岩を噴出させる壊滅的な噴火を起こしたことがわかっているのだそうで、これは、過去1万年の地球での噴火で最大のもののひとつなのだそうです。
しかし、現在の噴火での溶岩の面積は 6.2平方キロメートルだそうで、過去のような壊滅的な大噴火とは違うタイプのようですが、地球物理学者の言うように、今後新たな噴火ということもあり得るようです。