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2014年10月07日


ウガンダでエボラと似た病原体ウイルスによる「マールブルグ熱」が発生。1名が死亡。80名が隔離



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▲ 2014年10月5日の Outbreak News より。


西アフリカでのエボラの感染拡大は、さらに急ピッチになっていて、シェラレオネでは、「エボラによって、1日に 121 人の死者を記録」というような急速な状況の悪化ぶりが露呈しています。

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▲ 2014年10月5日のロイター Sierra Leone records 121 Ebola deaths in a single day より。


最大の流行地でもあるリベリアに至っては、治療体制や状況把握システムそのものが機能していないようで、「国家崩壊の危機」という表現も出始めている感じです。

そんな中、西アフリカから遠く離れたウガンダで「マールブルグ・ウイルス」という、エボラとよく似たウイルスによる感染が発生、1名が死亡、現在、80人が隔離されて監視下にあるという報道がありました。

エボラの流行している西アフリカ3カ国(ギニア、シェラレオネ、リベリア)とウガンダの位置関係は下のようになります。

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マールブルグ熱という病気の名は、今回初めて聞いたのですが、 Wikipedia によりますと、以下のような病気です。

マールブルグ熱とはフィロウイルス科のマールブルグウイルスを原因とする人獣共通感染症。

エボラウイルスもフィロウイルス科。マールブルグウイルスは、エボラウイルスと電子顕微鏡上の外見は非常に似ている。野生動物のサル、コウモリ、鳥類からの空気感染、飛沫感染は否定できないが確認もされていない。

1967年、西ドイツのマールブルクとフランクフルト、ユーゴスラビアのベオグラードにポリオワクチン製造・実験用としてウガンダから輸入されたアフリカミドリザルにかかわった研究職員や清掃員など25名が突如発熱、うち7名が死亡するという事件が発生した。

原因はマールブルグウイルスというこれまでに知られていないウイルスによる出血性感染症であった。

その後も中央アフリカで散発的な発生が見られているが、エボラ出血熱ほど急激に感染を拡大するウイルスではないようだ。しかし、2005年4月にアンゴラで大量に感染者が続出し300名前後が死亡したため「散発的な感染しかない」という点について疑問が出てきている。

このような病気で、エボラと大変よく似ている上に、上の記述にありますように、

> 「散発的な感染しかない」という点について疑問が出てきている。

ということもあり、今回のマールブルグ熱が、2005年のアンゴラのような大流行となってしまうのかどうかに懸念が集まっています。

また、死亡率も最大 80%に及ぶ病気で、「エボラと違うのは名称だけ」という感じの病気のようです。

思えば、現在の西アフリカのエボラも、今年夏前までは、ここまで感染が拡大するとは、ほとんどの医療関係者は考えていなかったはずです。しかし現実は、このように想像を絶する大流行となってしまっている。

最近の世界のいろいろな「病気」の状況を考えますと、

今は感染症が拡大しやすい時期なのかもしれない

というように考える他はないようにも思います。

過去最悪レベルの流行に見舞われているマレーシアのデング熱も、患者数は減る気配を見せていません。

マレーシアでデング熱猛威、年初来患者7万人
newsclip 2014.10.05

マレーシアでデング熱が例年を上回る流行を見せており、年初来の死者数は9月末までに149人、患者数は7万7527人を数え、死者数、患者数ともに昨年の3倍を超えている。

スブラマニアム保健相は「過去最悪の流行だ」として注意を呼び掛けた。

また、アメリカでは、過去記事」アメリカ中西部の子どもに広がる「過去最悪」のエンテロウイルス(EV-D68)感染症の異常事態で書きましたように、「重症化するエンテロウイルス」が子どもたちの間で大流行しています。

このように、通常では考えられないほど、世界中で感染症が流行しやすくなっている理由のひとつとして、 In Deep の、

世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係
 2014年05月04日

という記事の中で、

「太陽活動と白血球の数の増減の関係」

について書いていますので、ご参考いただければ幸いです。

しかし、ここでは、そのことは置いておきまして、ウガンダのマールブルグ熱について、ロイターの記事から抜粋します。

仮にウガンダのマールブルグ熱が、現在のエボラのように感染拡大していくようなことがありますと、アフリカの広範囲へのダメージがさらに深刻になるかもしれません。

なお、記事には都市名が記されていませんが、隔離されている人たちがいる病院は、ウガンダのメンゴ( Mengo )という市内にある病院です。



ウガンダでマールブルグ熱、1人死亡80人隔離 エボラ熱と同症状
ロイター 2014.10.05

ウガンダ保健当局は、エボラ出血熱と同様な症状を引き起こす致死率の高いマールブルグ出血熱で男性が死亡したと発表した。

死亡した男性と接触のあった80人が隔離され、このうち、男性の兄弟にマールブルグ出血熱の症状が出ているという。

マールブルグ出血熱は、エボラ出血熱と同じ科のウィルスが引き起こす。エボラ出血熱と同じく、感染者の唾液や血液など体液に接触したり、サルなど感染した野生動物に触れたりすると感染する。

14日の潜伏期間の後、激しい頭痛に続いて出血の症状が表れ、9日以内に80%以上の確率で死に至る。ワクチンや有効な治療法は存在しない。

当局によると、死亡したのは医療施設に勤務する30歳の放射線技師。9月28日に死亡する10日ほど前から体調が悪くなり、頭痛や腹痛、吐血、下痢などの症状を訴えていた。

隔離された80人のうち、60人が医療関係従事者。





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