
▲ 2014年10月23日のロシアメディア ヴェスチ より。
モスクワに 10月としては数十年に1度という寒波が到来しています。
まあ、モスクワあたりだと 10月はすでに寒いのだろうなというような印象もあるのですが、通常の寒波をはるかに越えているようで、マイナス 14度まで気温が下がった地域などもあるということで、これは平年では 12月初旬並みの気温だとか。
冒頭の記事の概要をご紹介します。
北極からの激しい寒気の影響が残るモスクワ
首都モスクワと周辺地域で異常な寒さが続いている。
10月 22日は、モスクワでは最高気温がマイナス 4.7度までしか上がらなかった。この時期は通常なら最高気温は 7度程度で、地域にもよるが、平年より 10度以上も低い気温が続いている。
最低気温にいたっては、モスクワとその周辺地域では、マイナス 9度から マイナス 14度という極めて厳しい寒さとなった。
専門家によれば、太陽が出ているのにこれほど厳しい寒さとなっているのは、北極からの寒気の影響によるものだという。
天気予報では、モスクワでは 10月いっぱいは平年より 7度から 10度低い厳しい寒さが続くという。
異常な寒波といえば、先日の、
・中国北部で1日で気温が「 20 ℃下がる」という異常な気温変化と異例の大雪に見舞われる
2014年10月24日
という記事で、中国北部の異常な寒波について記しましたが、10月 21日のユーロニュースで、黒竜江省の漠河の大雪の様子が動画で紹介されていました。
下はそれを短くしたものです。
10月としてはやはり異常という言葉を使ってもいい気象だそうです。
黒竜江省の漠河県は下の位置にあります。

今回のモスクワの寒波、あるいは、中国北部の寒波も、「北極からの厳しい寒気」が流れてきたものだということですが、この「北極からの寒波」は、今後、北米大陸にも影響を与えそうで、ロシアとアメリカ、中国の一部地域などを始めとして、北半球のかなりの部分が「北極からの寒波攻撃」によって、厳しい秋、そして厳しい冬となっていくと予測されています。
日本も影響を受けるのかどうかはわからないですが、北半球の多くで昨年よりさらに厳しい冬を覚悟したほうがいいようです。