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2014年11月06日


オーストラリアの空に出現した極めて希な「彩雲」&「夏のホールパンチ雲」のコラボレーション



strange-cloud-top2.gif

▲ 2014年11月4日のオーストラリアの news.com.au より。



オーストラリアの「ウォンサギー」という町の上空で、11月3日、上のような不思議な光景が空を覆いました。

ウォンサギーという地名は聞いたことがなかったので、調べてみますと下の位置で、メルボルンなどに近い場所のようです。

wonthaggi-map.gif


目撃された範囲が非常に広かったために、各地からスマートフォンやデジカメなどで撮影された写真がツイッターなどにアップされました。下の写真もツイッターからのものですが、こう見ると迫力があります。

au-strange-cloud-02.jpg
Twitter


その後、謎の現象か UFO かとツイッターなどで騒がれ、メディアでも報道されました。しかしまあ……私は空の雲をボーッと眺めたりのが好きだったりするのですけれど、これの仕組みは見て何となくわかりました。

冒頭の news.com.au の記事にも書かれていますが、これは、

「ホールパンチ雲」という現象に「彩雲」という現象が重なったもの

と考えてよいと思います。

彩雲(さいうん)というのは下のように雲が虹色に綾取られる光学現象です。

iridescent-clouds.jpg
「彩雲」写真コンテスト


この彩雲という現象は、毎日空を眺めているとわかりますが、極めてありふれた現象で、毎日のように雲を眺めている方でしたら、数日に一度は見るものではないでしょうか。

もちろん、上のようにハッキリと虹色が出ることは多くはないですが、うっすらとした彩雲でしたら、2〜3日に1度くらいは見ます。

ただ、彩雲そのものは珍しい現象ではなくとも、雲の形状などとの組み合わせで、非常に不思議な景観を見せることがあります。下の写真は、2012年 7月に米国フロリダ州で撮影された彩雲です。

rainbow.jpg
sott.net



ホールパンチ雲」というのは、日本語では「穴あき雲」とも呼ばれ、 Wikipedia によりますと、

穴あき雲、あるいはホールパンチ雲とは、層状に薄く広がった巻積雲や高積雲でみられる円形の隙間が開いた雲のこと。隙間の下には垂れ下がるような筋状の尾流雲(降水条)がみられることが多い。

ということで、下のような雲です。

hole-punch-clouds.jpg
Doug Holland


英語の hole punch cloud で画像検索しますと、非常に多くの類例があることがわかります。

このホールパンチ雲そのものの方も単体としてはそれほど珍しくない現象かもしれないですが、下のように「光の現象」を伴ったり、あるいは「複数で出現する」と、かなりの「不思議世界」の雰囲気をもたらします。

ポルトガルで撮影された光を放つホールパンチ雲

light-1.jpg
Reddit


米国サウスカロライナ州で撮影された3つ並んだホールパンチ雲

triple-hole-punch-clouds.jpg
National Geographic


そんなわけで、今回のオーストラリアの空にあらわれた不思議な「巨大な物体」は、

・彩雲
・ホールパンチ雲


が奇跡的な確率で同時に発生したものだと考えるのが妥当です。

そして、これは単なる雲と光学の現象だとはいえ、その珍しさは異常なほどだと思います。

さらに珍しいのは、ホールパンチ雲の発生には「氷点下」という状態が必要なのですが、現在、夏に向かっているオーストラリアで、どうして上空に、そのような冷たい雲粒が発生する条件が整ったのかというのも不思議です

つまり、これは時期などの関係を絡めて考えてみても、本当に珍しいです。

そんなようなことで、今回の現象は「 UFO を目撃する方が簡単」と思えるほど稀少な自然現象だったと言えるのかもしれません。





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