
▲ 2014年11月18日の英国 Mirror より。
オーストラリアのカシノという静かな町で「コウモリが次々と死んで木の上から落ちてくる」という出来事が報じられています。
その数、少なくとも 5,000匹以上。
カシノは英語で Casino と表記しますので、いわゆる「カジノ」と同じ綴りですが、賭け事のカジノとは関係のない静かな住宅街だそうです。

・ニューサウスウェールズ州カシノの位置
死因は「 44 度まで上がった気温」によるものだとされていますが、死骸の数が多く、臭いなどで大変なことになっているようです。
それにしても、北半球は、昨日の、
・アメリカに北極からの超寒波が到達し、「全米の全50州が氷点下」に陥る
2014年11月19日
というような非常に寒いことになっているのですけれど、オーストラリアでは異常な熱波に見舞われている場所があるとはまったく知りませんでした。
何だか世界の気候がムチャクチャ……。
それでは、今回はミラーの報道をご紹介します。
Over 5,000 BATS suddenly drop dead from trees in quiet residential area
Mirror 2014.11.18
閑静な住宅街で突然 5,000匹以上のコウモリたちが死んで木から落ちてきた

オーストラリアのニューサウスウェールズ州カシノが 44度という極度な熱波に包まれた後、5,000匹以上のオオコウモリが、突然、森の木の上から死んで下に落ち始めた。
町全体に積もっているコウモリの死骸はひどい悪臭を放っており、これらによる感染症の流行の懸念について、公衆衛生の当局が警報を発令した。
これにもかかわらず、動物愛好家たちは森に集まり冷水をジェット噴霧した。これは、生き残ったわずかのコウモリたちを助ける試みだという。

地方議会の労働者団体は町を清掃するための試みを倍増させているが、一部の地域では手が回っておらず、おそらくは、臭いがしばらくの間は残ると考えられる。
団体のマネージャーは、「住民の方々は、そのエリアに行くことを避けて下さい。また、生きているコウモリを助けようとする試みもやめていただきたいと思います。コウモリは噛んだり引っ掻くだけではなく、リッサウイルスの感染源でもあります」と述べる。

死骸からの強烈な悪臭は、まだしばらくの間は消えないとマネージャーは述べる。
生き残ったコウモリは、ほとんどが赤ちゃんであると考えられる。
彼らは何らかの方法で熱波から体を守ったようだ。
生き残ったコウモリのうち 450匹は、緊急動物救助スタッフによって治療を受けている。