▲ 2014年12月1日のオーストリアの英字メディア The Local より。
▲ 2014年12月2日のハンガリーの英字メディア Daily News Hungary より。
日本も雪の被害がすでに出ていますが、ヨーロッパでも極端な寒波が続いているようで、オーストラリアやハンガリーでは、12月の初旬、「凍った雨が降る」という現象で、交通や家屋などへの被害と停電が報告されています。
冒頭の写真は、オーストリアのヴァルトフィアテル地方が挙げられていますが、翌日などにかけて氷の雨の範囲は次第に広がり、オーストリアのかなりの地域が被害を受けたようです。そして、オーストリアと隣接するハンガリーでも首都ブダペストを含め、ほぼ全土で氷雨が降ったようです。
どうして、雪ではなく、「氷の雨」というような不思議な現象になったのかは詳しくは書かれていませんが、
「極端に低い温度と非常に高い湿度の組み合わせで起きたと考えられる」
と、オーストリアのメディアは記しています。
この氷の嵐は、強風もすさまじいものだったようで、その凄さは、たとえば、下の写真のように「横に向かってツララができている」というところでもわかります。
現地の状況は、それぞれの写真がいろいろとアップされていますので、ご紹介します。
オーストリアの状況
地域の森はほとんどがこのような状態に
氷が付着した標識
電線に付着した氷を取り除いている作業員
・The Local
ハンガリーの状況
全土で相次ぐ倒木
・Daily News Hungary
この氷雨により4万世帯が停電に
・Freezing rain hits Hungary, 40,000 homes left powerless
12月に入ったばかりですが、日本でも多くの地域で、すでに激しい雪が降っていますが、世界全体で見ても、北半球の多くの地域で、例年にはない厳しい寒さや大雪が続いています。
北極方面からの寒気の流入がさらに続くような場合、さらに北半球の非常に多くの地域が、厳しい寒さと雪、あるいは今回のような「氷の雨」のようなものに見舞われ続けるのかもしれません。