▲ 2014年12月16日の Epoch Times より。
米国カリフォルニア州の干ばつは、今年の夏にはすでに「史上最悪」のレベルに達していました。例えば、下は今年9月の報道からの抜粋です。
カリフォルニア州の旱魃が過去最悪のレベルに達している
THP 2014.09.24
干ばつ情報を提供するウェブサイト、アメリカ干ばつモニターが7月31日に発表したデータによれば、カリフォルニア州の58パーセントが「異常な旱魃」状態にある。これは、アメリカの国立旱魃軽減センターが定める基準のうち最も深刻な段階にあたり、州の記録史上最悪の状況だ。
「今年は旱魃の記録が次々に更新されている状態です」と、センターの気候学者、マーク・スヴァボーダ氏はロサンゼルス・タイムズに語った。カリフォルニアでこれほどの旱魃が記録されたのは、連邦政府が1990年代に旱魃状況を発表しはじめてから初のことだという。
しかし、その後も干ばつの状況は悪化し続けていて、アメリカ干ばつモニターでも下のように、カリフォルニアでは「極めて厳しい干ばつ」の地域が広がっています。
・U.S. Drought Monitor
この干ばつ状況マップは、今のアメリカが、東部と西部でまったく違う気候となっていて、東部は雪と寒波、西部は干ばつ、という状況となっていることもわかります。
写真検索などをしますと、カリフォルニアの末期的な様子を示す写真が数多く見出されます。
・O’CONNELL
そして、上の THP の記事には「過去最悪のレベルに達している」とありますが、それ以降もさらに悪化を続けていまして、地球物理学分野での世界最大の学会であるアメリカ地球物理学連合(AGU)の調査によって、この干ばつが、「過去 1,200年間で最悪」のものだということが判明したことが報じられていました。
その記事を簡単にご紹介いたします。
California Mega-Drought Worst in 1,200 Years Say Scientists (And It’s Still Getting Worse)
Epoch Times 2014.12.16
カリフォルニアの大干ばつは過去 1,200年で最悪だと科学者は言う(そして今なお悪化し続けている)
南カリフォルニアの一部では最近豪雨が降ったにも関わらず、最新の研究データによれば、過去数世紀で最悪の干ばつに陥っていることがわかった。
気温の影響について研究しているアメリカ地球物理学連合( AUG )の科学者たちは、降水量などの低さや、その他の状況と照らし合わせて、この干ばつが、過去 1,200 年で最悪のものであることを見出した。
また、科学者や気候学者たちは、この最悪の干ばつは今後も続くか、あるいは将来的にまた繰り返すことがほぼ確実であるという。
研究者たちは、カシの木の年輪などから、過去の降雨、河川や貯水地の状態などを計算した。
カシの木はの年輪は、過去の雨量に対応して正確な紋様を描く。そのため、カシの木は自然の雨量計にも近いと言われている。
この研究では、過去の干ばつは現在より激しいものもあったという。
そして、研究でわかったことは、過去の歴史は、「干ばつは続く」ということだった。そのため、今回のカリフォルニアの干ばつも同じように今後も続可能性がある。