▲ 2014年12月24日のインドの英字メディア THE HINDU より。
インド北部は12月に入って以来、長く寒波が続いていたのですが、クリスマス頃にかけて寒波が一気に強まり、インドの州の中で最も人口の多いウッタル・プラデーシュ州では、少なくとも 50名が寒波で亡くなっていると報道されています。
インド北部の各地で、平年気温より 5度から 10度も低い状態が続いているとのことで、かなりの異常気象ではあるのですが、それでも、報道を読む限りでは、寒い寒いといっても、たとえば「最高気温 18度で、最低気温 5度」だとか、実は日本の、たとえば関東などと比べると格段に気温は高いです。
しかし、やはり「寒さに慣れていない」ことや、十分な暖房器具そのものを持たない人たちが多いのかもしれない、ということもあるのかもしれません。
というのも、下のように、路上でたき火などによって暖をとる写真が多く見られるからです。
▲ 2014年12月26日のインド India TV News より。
このような環境下では、寒波が続く限り、人的被害もまだまだ出てしまう可能性はありそうです。
さらに、このインド北部の寒波は、濃い霧なども発生していて、鉄道や航空の便に影響が出ている他、交通も一部で混乱しているようです。
また、いくつかの地域では、今週いっぱい学校が休校となっているようです。
下の写真は、インドの hindustan times の記事にある写真ですが、風景がかすんでいるのは、中国のスモッグとは違い、こちらは低温による霧によるものです。
ニューデリーの空港
ジャンムー・カシミール州のジャンムー(州都)
これらのインド北部では、11月あたりからずっと低めの気温が続いているのですが、12月の中旬からは、かつてない激しさとなってきているようです。