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2015年01月06日


北極からの旋風「極渦」が氷点下50℃超えとなる前代未聞の寒波をアメリカにもたらす見込み



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▲ 2015年1月5日の Daily Mail より。



昨年11月、アメリカ大陸に「極渦」と呼ばれる北極からの大気が流れ込み、ハワイとアラスカを含むアメリカ全 50州で氷点下を記録したことがありました。

その時のことは、

アメリカに北極からの超寒波が到達し、「全米の全50州が氷点下」に陥る。寒波による死者も17名に
 2014年11月19日

という記事に書きましたが、その際の全米の気温は以下のようになっていました。

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Zero Hedge


そして、今週、ふたたび、アメリカに北極からの冷たい空気がやってくると予想されていて、それは冒頭のデイリーメールにありますように、前回の北極からの旋風よりも、さらに厳しい寒波をもたらすと見られています。

日本時間で 1月7日の体感気温は下のようになる見込みのようです。

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▲ 2014年1月5日の USA トゥディより。


赤地の数字が摂氏に換算したものですが、アメリカ中部から東部あたりにかけて、体感気温が軒並みマイナス 20℃ からマイナス 50℃近くにまで下がるようで、以前の極渦の時よりもさらに激しい寒波に見舞われるようです。

場所によっては、平均気温より 10℃から 20℃下がるとのこと。

また、かなりの強風が吹くことも予想されていまして、風速によっては、最大で「体感気温が、マイナス 70℃くらいにまでなる可能性がある」と、 USA トゥディの記事で示されています。

現在の予測では、アメリカ 24州の 5000万人がこの寒波の影響を受けると見られています。また、一過性ではなく、数日間続くものと見られています。

今回の極渦は下のように影響を与えるようです。

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上の予測図を見ますと、皮肉なことに、記録的な干ばつが続くアメリカ西海岸は、今回の大気の影響を受けないようで、気温は暖かいままのようです。

このアメリカ西海岸の干ばつは、過去記事の、

カリフォルニアの干ばつが過去1200年で最悪であることがアメリカ地球物理学連合の調査で判明
 2014年12月18日

などで書きましたように、過去 1000年単位で最悪の干ばつとなっていて、今、もっとも雨や雪が欲しいのはこの地域のはずですが、カリフォルニアには今回の豪雨や大雪はやって来ないようです。

下は、1月6日のアメリカの気温分布を示すものです。
紫の地域は、大幅な氷点下となるとされています。

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USA トゥディでは、「今回の寒波の注意点」を記していまして、今回予測されている気温は、風に当たるだけでも凍傷になる可能性があるとして、厳重な防備で外出することを推奨しています。

日本も、繰り返し巨大な寒波に見舞われていますが、このような「北からの寒気」が何度も何度もやってくるようですと、そろそろ日常生活に大きな影響が出始めそうです。

そして、時期としては、冬の本番はこれからです。

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