2015年2月15日のボストン

▲ ここ数日のボストンの気温は最低も最高もマイナス 20℃台。Mashable より。
今シーズンの冬は、「北極からの爆風」が、極渦(きょくか)と呼ばれる北極の気流を北米にもたらすことが何度も起きています。
最近では、2014年11月と2015年1月にも同じことがありました。
・アメリカに北極からの超寒波が到達し、「全米の全50州が氷点下」に陥る。寒波による死者も17名に
2014年11月19日
2015年1月には、アメリカだけで 5000万人が寒波と大雪の影響を受けました。
・北極からの旋風「極渦」が氷点下50℃超えとなる前代未聞の寒波をアメリカにもたらす見込み
2015年01月06日
この北極からの爆風は、下のような形で寒波をもたらしますが、それがまたアメリカに到来していて、この1週間ほどの間、前回よりもさらに激しい寒波をもたらす予測が出されています。

・AccuWeather
今回は、特にアメリカの北東部、つまり地図でいうと「アメリカの右上」のあたりが、とんでもない寒波に見舞われています。
2月15日のボストン市内

・AP
下は、2月17日から 2月23日までの、「平年との気温差」の予測です。

・Weather Underground
ボストンやニューヨークなどのある東部を含めて、アメリカの大半が大変な寒波で、華氏表示で平年より 20度も低い場所もあるなど、想像を絶する寒波に見舞われています。
その一方では、史上最悪の干ばつに見舞われているカリフォルニアなどの西部は、「平年よりもかなり気温が高い」という、何とも皮肉なことにもなっています。
雪や寒波に見舞われている国は他にも多いですが、現在のアメリカは、世界で最も「様々な環境災害に見舞われている国」のひとつではあると思います。
気温の状況について、Mashable からご紹介します。
Arctic blast across U.S. will make the 'polar vortex' winter look tame
Mashable 2015.02.15
北極からの爆風がアメリカに極渦の寒波をもたらすだろう

フロリダ南部を除くアメリカの多くの地域が今週、冷蔵庫の中のような状態に陥る可能性がある。これは、北極からの極渦が北米大陸を包み込むためで、2014年1月に経験した時よりも厳しい寒さになると思われる。
今回の寒波は、アメリカ各地に過去数十年で最も厳しい寒さをもたらすことになるかもしれない。
たとえば、ニューヨーク市は 2月16日の朝に華氏0度(氷点下 17℃)になると予測されているが、ニューヨークで華氏0度以下の気温が記録されるのは 1994年1月27日以来だ。
ボストンでは、日中でも気温がマイナス 12℃を上回ることはないと見られ、ニューイングランドでは、積雪が 2メートル50センチを越える場所があると予測される。
2月16日から 2月21日の間で、アメリカ 48州の 35%で、華氏0度(氷点下 17℃)より低い気温が記録されると見られている。
全米の 1億300万人が、このとてつもない寒さを経験することになりそうだ。