
▲ 2015年2月25日の AP New York City Surrounded by Ice Floes より。
アメリカ東部の寒波については、
・アメリカの各地で 1800年代の低温記録が次々と更新される記録的な寒波が継続
2015年02月20日
などでもふれましたが、過去数十年の記録を破ったり、あるいはそれ以上の記録を更新するという、まさに記録破りの寒さとなっているのですが、現在、ニューヨーク市が「流氷」に囲まれていることが報じられています。
その流氷の面積、厚さ共に、アメリカの海岸で見られるものではない状態となっているようです。

・International Business Times
インターナショナル・ビジネス・タイムズによれば、ハドソン川の東側では、流氷の厚さが 45センチに達し、アメリカ沿岸警備隊の船も、通路を確保しながら運行しているそうです。

・International Business Times
また、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリンの間を結ぶイーストリバー・フェリーサービス( East River ferry service )は、氷による損傷からエンジンを保護するために、2月24日に閉鎖されましたが、フェリー会社は、この冬が過去 28年の歴史で見てきた中での最悪の冬であることを特徴としていると述べています。

・International Business Times

・slive.com
ニューヨークは、気温も上がる気配を見せず、1950年に観測されたニューヨーク市での過去最低気温であるマイナス 13.9℃をさらに下回り、2月24日には、マイナス 15.6℃まで下がりました。
この状態がもう 10日間以上続いているのですから、当地の方も大変だと思います。
ちなみに、全然関係ないですが、日本というか、オホーツク海の今年の流氷は異常に少ないです。
少なくとも、過去 40年ほどの間で最も少なくなっています。
オホーツク流氷面積、平年の半分…暖風の影響で
読売新聞 20015.02.21
気象庁は19日、オホーツク海の海氷(流氷)の面積が15日時点で平年の半分の約50万平方キロ・メートルとなり、2月中旬としては、1971年に統計を取り始めて以来、最小になったと発表した。
世界全体は「一方向に進むわけではない」ということを何となく理解させてくれます。