▲ 2015年3月18日の Mashable より。
カナダ東部にあるノバスコシア州の沿岸で、190人の乗客が乗ったフェリーが、海氷により 3月17日から身動きが取れないままとなっています。
ノバスコシア州というのは、地図では下の位置にあります。
大型船が海氷のために立ち往生するというのは、南極などではよくあることですが、通常のフェリーの航路上で、このように氷のために立ち往生するというのは非常に珍しいことのようです。
今年、アメリカ東部での異常な寒波と大雪についてはよく報じられていましたが、2月には、ニューヨーク沿岸に流氷が押し寄せたという出来事もありました。
▲ 記事「広範囲な流氷に包囲されたニューヨークの光景」より。写真は AP より。
そして、この寒波は当然ながら、カナダ東部にも影響を与えていまして、カナダでは現在でも、記録的な寒波と大雪が続いていて、それが今回の事態の原因となったようです。
写真などを見ますと、フェリーが自力で動ける見込みはほとんどなく、現在、カナダ沿岸警備隊が、乗客たちの救助に当たっているようですが、短時間での問題解決は難しいと報じられています。
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ノバスコシア州では多いところで、今年の総降雪量が「 460センチ」に達していまして、これは、今年、記録的な大雪だったボストンの倍となり、また、いくつかの場所では、1960年代の記録を塗り替える観測史上最大の降雪量となっています。
そろそろ4月も近いですが、北米の東部の異常寒波と大雪はまだ継続しています。