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2015年03月25日


カリフォルニアに打ち上げられたアシカの子どもの数が1800頭に達する



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▲ 2015年3月18日の米国 CBS ニュースより。


先月書きました、

カリフォルニアの海岸で3年連続で原因不明のアシカの座礁と大量死が発生
 2015年02月03日

という記事で、アメリカのカリフォルニア沿岸の海岸に多数のアシカ、特に子どものアシカが打ち上げられていることについてふれました。

カリフォルニアでは、3年連続でアシカの座礁が起きているのですが、今年の数は、その中でも最大で、「異常事態」という位置付けとなっています。

先日の時点では、上の記事では、2015年1月3日のロサンゼルス・タイムズの記事をご紹介していますが、抜粋しますと、

海洋哺乳類センターは、1年間で平均 600頭の海洋動物を取り扱うが、現在は 1,030頭の海洋動物に対応している。海洋哺乳類センター獣医学局の責任者、ショーン・ジョンソン氏は「大半を占めるのはもちろんアシカで、711頭に上ります」と語る。

とあるように、1月の時点で、700頭以上のアシカが保護されていたわけですが、その数は今も増え続けているようで、冒頭の CBS ニュースにありますように、確認されているだけで 1,800頭の子どものアシカが漂着していて、その多くが死亡しています。

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The Wathchers


もちろん、これは確認されているだけで、実際には発見されない所で、どれだけのアシカが死亡しているかは推定もできないようです。

死因は、ほぼ「餓死」です。

また、ロサンゼルスタイムズの記事から抜粋しますと、

ショーン・ジョンソン氏は以下のように述べる。

「アシカの子どもたちの成長が妨げられているのです。彼らは基本的には飢餓で死んでいます。彼らには、筋肉もなければ、脂肪もまったくない。骨と皮しかないのです」

しかし、「なぜ、餓死をしているのか」ということについては、今でもその理由はよくわかっていません。

ただ、現在、カリフォルニア周辺の「海の温度」が異常に高いということがあり、これが関係しているのではないかという意見などもありますし、いろいろと原因は考えられていますが、確定したものはないようです。

2013年と2014年のカリフォルニア周辺の海水面温度の差

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▲ 2014年11月21日の In Deep 記事「冬のカオス:凍てつくアメリカ…」より。


CBS ニュースによれば、現在のアシカの漂着数は、救命できる範囲を越えていて、一部は助けられた後に、治療などが施されて海へと帰されるアシカたちがいる一方で、レスキューセンターで死ぬアシカや、安楽死させられるアシカも多く、救助センターでは、資金援助とボランティアへの参加を呼びかけてします。

アメリカ周辺の海ではこの数年、海洋生物の大量死が多いですが、今回のアシカや、あるいは、ヒトデやウミガメの大量死のように「前例のない規模」というものも増えています。

イルカやヒトデに続き、アメリカのウミガメたちの異常な座礁数から思う「6度目の大量絶滅」に向かう現在の世界
 2014年12月18日

海に何が起きているのか、その実際は今のところ誰にもわかっていません。

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