
▲ 2015年3月29日のタイムズ・オブ・インディアより。
インドの各地で大雨による被害が多発しています。
特に、インド最北部に位置するジャンムー・カシミール州では、3月の下旬から各地で洪水、土砂崩れ、などが発生して大きな被害が出ていることが報じられています。
シュリナーガルの洪水

・ロイター Heavy rains trigger flood fears in Kashmir; 17 dead

・Indian Express
そして、この異常ともいえる雨が降り続いているインド北部や中部は、「過去 100年で最も雨が多い3月だった」と、インド気象局(気象庁)が発表しました。
そのことを報じているインドの報道をご紹介したいと思います。
ちなみに、現在も洪水が続いているジャンムー・カシミール州は下の位置にありますが、この位置から考えますと、パキスタンやアフガニスタンの一部や、中国の西部などの地域でも大雨の被害が出ている場所がある可能性を考えてもいいのかもしれません。

インド北部を含めたこれらの地域は8月くらいまでは雨が多い時期が続きますので、今後も、インドでの大洪水の懸念が強くなっているようです。
タイムズ・オブ・インディアの記事からご紹介します。
Wettest March in 100 years in north, central India, weather department says
Times of India 2015.03.29
北部、中部インドは過去100年で最も雨の多い3月になったとインド気象局が発表

インド気象局( IMD )は、今年の3月は、インド北部と中部で同じ月としては、過去 100年間で最も雨の多い月となったことを発表した。
さらに、今後2週間、さらに多くの雨が降るという予報を出し、農作へのダメージを含めた広範囲での雨による被害の警報を発令した。
気象局の LS レイザー氏は、以下のように述べた。
「今年の3月は、インド北部から中部にかけて、 1915年以来、最も雨の多い月となりました。しかし、まだこの試練は終わりません。次の2週間は、さらに雨量が増える可能性があるのです」
3月30日には、ジャンムー・カシミール州シュリナーガルで、豪雨による土砂崩れが発生し、国道が閉鎖となるなどの被害が出ている。
現在、インドの 14州で雨と雹(ひょう)による大きな農作物被害が発生しているが、気象局の降雨量の予報を受けて、財務大臣アルン・ジャイトレー氏は、季節外れの豪雨と雹による被害を受けている農家に対しての補償の限度額の上限をアップするために州政府と協力することを発表した。



