
▲ 2015年3月25日の新唐人より。
前回の記事「過去100年で最も多い雨量を記録したインド北部」などのように、大雨や洪水に関してのニュースが世界中から伝わってくる一方では、干ばつの報道の激しさも例年にないものとなっています。
先月の記事、
・ブラジルで続く深刻な干ばつにより、首都サンパウロで6月にはすべての水が枯渇する可能性を政府が発表
2015年03月17日
でご紹介しましたように、ブラジルのサンパウロでは水不足が限界にまで達しようとしています。
激しい干ばつが筒尽くアメリカのカリフォルニア州では、4月1日に、住民に25%の節水を義務付けるという「行政命令」が発令されましたが、CNN によれば、カリフォルニア州知事は「前例のない対応をせざるを得なくなった」と語ったことが記されています。
カリフォルニア州では、地域によっては、歴史上最悪の干ばつとなっています。
そして、今回ご紹介する中国の山東省も地域的に危機的な干ばつに見舞われていて、冒頭の「イ(さんずいに維)坊市」という地域では、過去 56年間で最も雨が少なくなっています。
山東省イ坊市の場所

・Google Map
その他にも、山東省は全域で雨不足が著しく、下の報道のように、400以上の貯水池が枯渇していて、200以上の川が干上がった状態なのだとか。

▲ 2015年3月30日の鳳凰より。
大雨や洪水にしても、少雨や干ばつも気候の二極化が本当に激しくなってきているように思います。
日本はどうなりますでしょうかね。
山東省の干ばつについて、newsclip の報道からご紹介します。
中国:山東省の各地で干ばつ深刻化
newsclip 2015.03.31
山東省の各地で干ばつが深刻化している。
なかでも中部のイ坊市では、2013年8月以来の累計降水量が足元まででわずか561ミリ。1952年の統計開始以来、最も少ない雨量を記録した。市内の大型ダム6カ所のうち、4カ所で水量が前年比で半分以下に落ち込んだという。そのうち、イ坊市昌楽の馬宋ダムでは、過去56年来で初めて干上がっている。
多くの地域では、住民の飲料水が足りていない。小麦の生育にも打撃が及んだ。山東省では、済陽、商河、臨邑、荏平などの各県で麦畑が大規模な干ばつに見舞われている。



