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2015年04月17日


ノルウェーの広範囲で「ミミズの雨」が降ってきた



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▲ 2015年04月16日の、ノルウェイ英字メディア The Local より。


ノルウェー南部で、広範囲の場所で、「空から生きたミミズが降ってくる」という出来事が起きたことが報じられています。

上のザ・ローカルの写真では、白いものの上にミミズがいることがわかりますが、これは「雪」なんです。

ノルウェーは、場所により、まだ雪が多く残っています。
下は、ベルショストレンという場所の 4月16日の様子ですが、残っているところは、まだかなり雪が残っています。

norway-weather.jpg
Webcams

積雪のあるところにミミズが出現すること自体、「その地下から這い出てきた」ことを否定することになると思いますが(ミミズが数十センチの積雪の中から這い出てくることは多分できないため)、何より、「ミミズだけが」、しかも「大量に」というところが、やはり謎といえば謎です。

こういう「空から、その場にないものが降ってくる」現象は、ファフロツキーズと呼ばれていまして、昔から、魚やカエル、オタマジャクシといったものを含めて、数多くのファフロツキーズ現象が報告されていますが、一番有力な説が、

「竜巻によって、空に巻き上げられたものが、移動して別の場所に落ちる」

という説です。

ただ、こういうファフロツキーズ現象は、ナマズならナマズ、カエルならカエルといったように、「同じ種類のものだけが降る」といったことが多く、今回も「ミミズだけ」です。

竜巻が生物の種類を選ぶと考えるのは難しいところで、まして、今回は、まだ雪が残る土地での出来事ということで、完全に原因を理解するのは難しそうです。

ザ・ローカルの記事をご紹介します。



Earthworms rain from sky over Norway
The Local 2015.04.16

ノルウェーで空からミミズの雨が降ってきた


ノルウェイ南部で 4月12日、広範囲に渡り、空から雨のように「大量のミミズ」が降り落ちてくるという現象が発生し、生物学者や気候学者たちを悩ませている。

生物学の教授のカルシュタイン・エルスタッド( Karstein Erstad )氏は、その日、スキーを楽しむため、ノルウェー南部のベルゲンの山に来ていた。

そこで空から降るミミズと遭遇したのだ。

「雪の表面に何千というミミズがいました。ちょっと見ると、死んでいるように見えましたが、手にとってみると、ミミズたちは生きていたのです」


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エルスタッド氏は、最初、ミミズたちが雪の下の地面の下から這い出てきたのではないかと推測したが、即座にこの考えを自身で否定した。

「そこでの積雪は 50センチほどあり、ミミズが這い上がってこられると考えるには、やや無理があります」

エルスタッド氏の発見が、ノルウェーのニュースチャンネルで報道されて以来、他の各地でもミミズが目撃されていたことがわかった。最も離れた場所では、スウェーデンとの国境沿いのフェムンデンでもミミズが目撃された。

ノルウェーの広範囲で観測されたこの現象について、エルスタッド氏は、「これは非常に特殊な出来事です。最近、何か、このような出来事を発生させるような特殊な気象条件があったかどうか、私は知りません」と言う。

エルスタッド氏が調べたところ、1920年に、スウェーデンでミミズの雨が降ったことがあることがわかった。氏は、「これまで同じようなことが何度くらい起きたことがあるのかはわかりようがないですが、過去にあったとしても、非常に少ないことだと思います」と述べた。






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