
▲ 2015年04月27日のコスタリカ・ニュースより。
地震と火山噴火は、「何となく増えているような気がする」ということは、どなたでも感じていると思うのですが、先日、コスタリカのメディアで、地震が、実際のデータとしても増えていることが報じられていました。
特に「大きな地震」が増えています。
世界全体では、マグニチュード6以上の地震に関して、
1980年から 1989年までの年間平均地震発生数は 108.5回
だったのに対して、
2000年から 2009年までの年間平均地震発生数は 160.9回
と、4割近くも増加しています。
特に、下の、「 M3 以上のアメリカ本土での地震の累積数」のグラフを見ますと、少なくとも、アメリカでは1年間で発生する地震の数が、年を追うごとに増えていることがわかります。

1970年から2014年まで → 地震の年間平均発生数は 21回
1990年から2014年まで → 地震の年間平均発生数は 31回
2008年から2014年まで → 地震の年間平均発生数は 151回
となりまして、2008年からの地震の数が「度を抜けて多い」ことが、はっきりします。
この傾向が今後も続くのかどうかはわかりませんが、ただ、地域によっても違うでしょうけれど、世界全体でいえば、地震は過去 100年で増え続けています。
・2014年の大地震の数は「平年の2倍以上」となっていた
2014年07月08日
という記事にありますように、昨年 2014年の世界の地震発生回数は、平均の「倍」だったことが報じられたことがあります。
そして、そこにいたるまでも少しずつ地震は増え続けていました。
特に規模の大きな地震は、この 100年間で一貫して増えているようです。
西暦1900年からのマグニチュード5〜5.9の地震の統計

・Modern Survival Blog
西暦1900年からのマグニチュード6〜6.9の地震の統計

コスタリカ・ニュースの記事では、火山噴火の増加についても述べられていますが、これもこの数年は増加の傾向があり、最近は特に、世界の火山活動の活発化が報じられることが多いです。
つい最近も、ペルーにあるウビナス山が噴火し、非常事態宣言が発令されています。

▲ 2015年04月28日のボリビアのメディア la Razon より。
火山噴火の増加は、長期間では気象や日照に影響しますし、さらに世界の火山噴火が増加しますと、日照不足や寒冷傾向など気候への影響も大きくなるかもしれません。
日本でも噴火は増えていますが、富士山や、あるいは北朝鮮の白頭山など、巨大火山が噴火した場合は直接的な被害もそれなりにあるはずで、さまざまな「変化」に結びつく可能性もあります。