米国では3月以来、2千万羽以上が鳥インフルエンザに感染

▲ 2015年05月02日の NY Post より。
アメリカの中西部で、3月以来、少しずつ拡大していた鳥インフルエンザが、ここにきて、歴史的ともいえる爆発的な大流行となっていて、アメリカで卵の生産量でトップの州であるアイオワ州では、5月1日に非常事態が宣言されました。
下が 5月1日の時点でのアメリカでの鳥インフルエンザの感染状況です。

・TRIB LIVE
・アイオワ州 1660万羽
・ミネソタ州 440万羽
・ウィスコンシン州 140万羽
などとなっていますが、流行している州は隣接していますので、さらに他の州への拡大も懸念される状況かもしれません。
先日、
・途方もない「大量死の時代」の進行が加速していた : 2015年最初の4ヶ月だけで270件を超える大量死報道があることを知り
2015年04月30日
という記事で、「今年はやけに鳥インフルエンザが多いな」と思っていたのですが、ここにきて、さらに爆発的な流行となってしまっているようです。
ミネソタ州では、4月24日に鳥インフルエンザの拡大で非常事態が発令されています。

・RT
鳥インフルエンザは、いつかは終息するものですが、「拡大の速度」と「終息の速度」によっては、長引くものかもしれません。
何にしても、2000万羽以上というのはものすごいです。
米国ニューヨーク・ポストの記事をご紹介します。
Iowa declares state of emergency over bird flu outbreak
NY Post 2015.05.02
アイオワ州は、鳥インフルエンザの流行に対して非常事態を宣言
5月1日、アイオワ州知事テリー・ブランスタッド( Terry Branstad )氏は、州内で急速に拡大する鳥インフルエンザの流行に対し、非常事態を宣言した。この発表は、当局に予防措置を実施する権限を与える。
アイオワ州の農業関係者によると、非常事態宣言の後に、新たに4カ所の養鶏場でウイルスが陽性と判定されたと発表した。
アメリカの卵生産量でトップのアイオワ州は、ウイルスの流行で非常事態宣言を発令した3番目の州となった。ミネソタ州とウィスコンシン州は4月に非常事態を宣言している。
現在までに、アメリカでは、中西部を中心に 2100万羽の鶏と七面鳥がウイルスに感染しており、絶滅にさえ繋がりかねない状況となっている。
ブランスタッド知事は、「鳥インフルエンザのヒトへの感染リスクはありませんが、我々は非常に真剣に問題と向きあっています」と声明で述べた。
アメリカの鳥インフルエンザは、昨年 12月に発見され、数十カ国が、アメリカ産の家禽の輸入の全面的、あるいは部分的な禁止を実施している。
アイオワ州当局によれば、5月1日の時点で、州内の 10郡の 21の養鶏場で、H5株の高病原性鳥インフルエンザが確認された。
また、過去 24時間で、ブエナビスタ郡では 550万羽の鳥、マディソン郡で 100万羽の鳥が、鳥インフルエンザウイルスに陽性を示した。
これまでのところ、アイオワ州では、推定 1600万羽の鶏が感染しており、少なくとも4分の1が殺処分されなければならないと州当局は述べた。