▲ 2015年05月22日のナショナル・ポストより。
カザフスタンで、サイガ・アンテロープという動物が、大型の動物としては考えられないペースで死亡し続けていることが報道されています。
サイガ・アンテロープは、ウシ科サイガ属の、下のように可愛い感じがする哺乳類です。
サイガ・アンテロープ
・tumblr
このサイガ・アンテロープが、「数日間で、85,000頭以上が死亡した」というのです。
これは、中央アジアのサイガ・アンテロープの生息数のほぼ3分の1にあたるのだとか。
カザフスタンの農業省の発表ですので、統計の誤差はあったとしても、公式の発表でもあります。
大量死の原因については、パスツレラ症という細菌の感染症によるものである可能性があるとのことですが、はっきりした原因は、まだわかっていないようです。
ナショナル・ポストの記事をご紹介します。
One-third of endangered saiga antelope mysteriously die off in a few days, up to 85,000 dead
National Post 2015.05.22
絶滅危惧種のサイガアンテロープの3分の1が謎の大量死。その数は、85,000頭に上る
カザフスタン当局は、中央アジアの絶滅危惧種サイガ・アンテロープの全個体数の3分の1が、数日間のあいだに大量死したことを発表した。
カザフスタン農業省は、死亡したサイガ・アンテロープの数は、 85,000頭以上に達している可能性があると述べている。
同省は、細菌感染によって引き起こされるパスツレラ症の流行により大量死が起きた可能性が高いとしている。
当局によれば、現在、国際獣医師の専門家チームが、大量死の原因の可能性を調査するために、カザフスタンに向かっているという。
サイガ・アンテロープの個体数は、密猟の結果、1990年代に急落した。2014年の最新のカザフスタン政府の調査では、サイガ・アンテロープの数は 257,000頭となっていた。