▲ 2015年6月10日のアイスランドの報道より。
最近は、カザフスタンで、サイガ・アンテロープが前代未聞の大量死を起こしたりしたことをご紹介したことがあります。
・カザフスタンのサイガ・アンテロープの大量死は「全生息数の半数」の12万7000頭に達して突然終息
2015年06月10日
・The Wild Life
大型の哺乳類がこの規模で大量死を起こすのは、過去に事例はあることはあるかもしれないですが、ごく普通のことではないことも事実なような気がします。
そんな今の時代ですが、アイスランドでは、羊が各地で大量死を起こしたことが報じられています。
アイスランドの地方メディア
・mbl.is
原因はわかっていませんが、メディアでは、推定レベルとして、
・感染症
・噴火による影響
などを考えているようです。
噴火というのは、昨年長く噴火していたバルダルブンガ山のホルフロイン( Holuhraun )という場所での噴火を指しているようですが、この噴火は、
・バルダルブンガの溶岩流の量がアイスランドの過去200年間の火山噴火で最大に
2015年01月13日
という記事などでご紹介しましたように、噴火の期間が長かったために、溶岩寮が史上最大レベル、正確には 1783年のラキ火山の大噴火以来の溶岩流のレベルに達したことが報じられていました。
その長く続いた噴火が、羊の生態系に影響したのではないかということですが、ただ、噴火自体は3月に終息していますので、影響が出る時期が少し遅いような気はします。
アイスランド羊農協会の会長は、感染症の可能性を示唆しています。
現地の記事をご紹介します。
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Massive Unexplained Sheep Death Across Iceland
Grapevine 2015.06.10
アイスランド全土で羊が原因不明の大量死
現在、アイスランドで何百頭、あるいはそれ以上にのぼる羊たちが大量死を起こしているが、原因は、今のところ誰にもわかっていないようだ。
メディア RUV は、特に大量死が著しい場所として、アイスランド西部の一部や北部の一部地域を挙げている。
大量死は、アイスランドの広範囲に渡って発生しており、また、農家が懸念しているのは、羊の死の進行する速度が急速なことだ。群の半数が死亡したケースもある。
アイスランド羊農協会の会長は、病気の可能性も考えられるかもしれないと記者団に語った。
国立獣医当局は、死亡した羊から血液サンプルを採取し、分析を進めている。
現在まで、アイスランド全体で死亡した羊の正確な数はわかっていないが、非常に多くの数の羊が失われていると考えられる。