2015年6月23日までのアラスカでの山林火災発生状況
現在、アメリカのアラスカ地方で記録的な気温の高さが続いています。
下の図は、アメリカ海洋大気庁( NOAA )による、今年5月の北米大陸の「平年との気温差」を示すもので、赤くなればなるほど、平年より気温が高く、青くなればなるほど、平年より気温が低いということを示します。
・NOAA
アラスカ地方全体の気温が非常に高いことがわかりますが、NOAA によりますと、これは 91年ぶりに高温記録を更新するほどのものとなっています。
そして、このアラスカで、冒頭に載せました「山林火災報告数」を見ますと、現在までに 300件近い山林火災が発生していることがわかります。
同時に、上のアメリカの気温分布を見ますと、平年より気温が相当低い地域もとても多く、どうやら「気温分布がむちゃくちゃ」になっていることがわかります。
最近の
・気温のカオス:パキスタンでは熱波で数百名が亡くなり、ニュージーランドは歴史的な寒波による氷点下の地域が広がる
2015年06月24日
という記事にも載せました今後の予測を見ましても、今後のアメリカは地域によって、バラバラの、しかも、それぞれ激しい傾向となるようで、本来は夏は穏やかなアラスカは、かなりの高温と山林火災が続きそうです。
アメリカの2015年7月から9月までの気温の傾向の予測
・Weather Channel
なお、懸念されているのは、多発する山林火災による「永久凍土の溶解」とのこと。