今は、ギリシャがデフォルトするかどうかなどを含めて、EU を中心としたヨーロッパが「世界に何らかの影響を与えるかどうか」という意味などでも、いろいろな意味で熱いことになっているわけですが、そのヨーロッパ地域は現在、観測史上で最高クラスの記録的な高温が続いています。
下は 6月29日の CNN の世界の天気予報からです。
・CNN
スペイン、ポルトガル、フランスを含めた多くの地域で、6月としては観測史上で最高に近いような高温となっています。
しかも、これは今だけのことではなく、わりとずっとそうだったんですね。
下の記事は、1ヶ月ほど前の 6月5日のワシントン・ポストのものです。
▲ 2015年6月5日の米国ワシントンポストより。
ウェザー・チャンネルを見ますと、ジェット気流がヨーロッパの北側を通過していて、その影響ということなのかどうかはよくわからないですけれど、気候配置がふだんとは違っていることは確かなようです。
・Weather Channel
報道を見ますと、ここまでの高温が続きますと、干ばつや森林火災、そして、人々の健康に関してなどの被害が出やすい状況ともなっているようです。
THE WATCHERS の記事をご紹介します。
Intense heat wave spreading through Europe, temperatures rising above 40 °C
THE WATCHERS 2015.06.30
猛烈な熱波がヨーロッパに広がっており、気温は40℃を超えている
記録破りの熱波が西ヨーロッパ全体を包み込んでいる中、今週の終わり(7月4日)までに大陸全体に広がると予測されている。
温度は、ポルトガル、スペイン、フランスで 40°Cを記録しており、子どもや高齢者は、できるだけ外出を控えるように警告が出されている。
2003年にヨーロッパを襲った熱波で、数千人の高齢者を含む約 20,000人の命が奪われた経験があるフランスも、今回の熱波では 40℃を超える地域が出ると予測されている。
フランスの環境大臣は、図書館、映画館、ショッピングモールなどエアコンのある所の開放や、一人暮らしの高齢者への電話や訪問での無事の確認などを行うことを確認した。
また、熱波により、6月30日に 30℃を記録したウインブルドン大会では、暑さに対しての警戒措置をとるとされている気温の上限に達する可能性がある。
スペインのセビリアでは、気温がすでに 42℃に達しており、コルドバでは、44℃に達すると予測されている。スペインとポルトガルでは、2015年の冬と春が異常に乾燥していたこともあり、森林火災の警報が発令されている。
また、ポルトガルでは6月の終わりに 54パーセントの地域が深刻な干ばつに見舞われている。今後も、まとまった雨が降るという予測はない。
スペインのマドリードでは、記録破りの 39.7℃の気温が計測された。これは、これまでの最高気温記録の 39.1℃を上回り、観測史上で最高の気温となった。