▲ 2015年06月30日のシベリアン・タイムズより。
極東サハリンの海岸に、「毛のある謎の海洋生物」が打ち上げられ、その正体に対して議論が起こっています
冒頭の写真のような生き物で、口と思われる部分が特徴的な形状をしています。多くの専門家たちは、「インドカワイルカ」(英語で、ガンジス川イルカ / Ganges River dolphin )だろうと述べたのですが、インドカワイルカには「毛がない」のに対して、打ち上げられたものは、多くの毛で覆われているのでした。
インドカワイルカ
打ち上げられた生物の毛の部分
さらに、打ち上げられたこの生物は、イルカにしてはあまりにも巨大だというところにも違和感があります。
それでも、専門家は何らかのイルカだろうと言っているということですが、このような口の形状を持ち、なおかつ毛のある海洋生物がどのくらいいるのでしょうかね。
ちなみに、打ち上げられた場所は、サハリンのシャフチョルスクという場所の海岸です。
ここからは、シベリアン・タイムズの記事です。
Remains of sea creature washed up in Far East
Siberian Times 2015.06.30
極東に海洋生物の残骸が打ち上げられる
ヒトの2倍の大きさで、尻尾に毛を持つこの生き物が何なのか、今のところ誰にもわかっていない
尻尾に毛を持つ謎の海洋生物の残骸が極東の海岸に漂着した。
場所はサハリン島のシャフチョルス空港近くの海岸だ。
見つかった動物は、これまでロシアでは見られたとのないものだ。
この生き物は巨大であり、人間の倍ほどの体長で、そして、くまちばしのような形の巨大なものを持っている。
この海洋生物が地元の人によって撮影され、オンラインで公開されて以来、ソーシャルメディア上では様々な意見が交錯している。
何人かは、その細く長いくちばしから、インドのインドカワイルカに属するものだと主張している。
しかし、インドイルカには尾の毛がない点と、打ち上げられた生物の体長が一般のイルカの倍ほどもあるということが謎となっている。
サハリン研究所の漁業海洋部門の副部長ニコライ・キム氏は「頭部の外観から判断して、明らかに大きなイルカです。皮膚の特徴から希少種だと思われます」と言った。
その一方で、
「これがイルカであろうことは間違いないことは自信を持って断言できますが、しかし、毛を持っているイルカは珍しく、その点は普通ではないですね。通常、イルカは一切の毛を持ちません」
とも述べている。