▲ 2015年07月06日の NTDTV より。
今の上海といえば、ニュースで取り上げられる言葉としては「上海証取引所」が多いですが、何が起きているかというと、ムチャクチャな株価の暴落が起きているのです。
▲ 2015年07月08日のロイターより。
毎日新聞の「中国株:下落進み、3割が売買停止 企業が申請」という記事によりますと、この株価下落により、これまでに中国の全上場企業の約3分の1にあたる1000社を超える企業の株取引が停止するという異例の事態になっているのだそうです。
全上場企業の3分の1が取引きを停止しているということは、つまり、「すでに株式市場がまともに機能していない」という状態になっていることを意味していて、いろいろな崩壊の芽が出てきているようです。
そういうような「寒い市場」となっている上海証券取引所(まあ、今は、世界中の証券取引所が寒いですが)のある上海。
この上海では、市場の寒さに寄り添うように、7月の気温までもが異常な低さとなっています。
7月6日に、上海では、最高気温が 17.3度という記録的な低い気温となりましたが、これは 145年前の 1876年に記録された 15.9度に次ぐ異例の低さでした。
最近の世界は熱波と寒波が各地で入り交じっていますが、現在の中国東部などは、とても寒い状態となっているようです。
また、上海のある位置は、韓国や台湾、そして日本の九州などとも比較的近い場所ですし、東アジアの今後の気温の推移が気になります。
上海の気温について、チャイナ・デイリーの報道をご紹介します。
Shanghai records lowest average temperature in 145 years
China Daily 2015.07.07
上海で過去145年間で最低の平均気温が記録されている
7月6日の上海は、最高気温が 15.9度までしか上がらなかった。これは、1876年 7月2日に記録された 15.9度以来の低いもので、過去 145年間では最も低い最高気温となった。
過去の同じ日の平均気温は 18.9度だ。
気象学者は、モンスーンの季節で雨が多いことが、記録的な低い気温を招いていると述べる。
現在、中国の沿岸に3つの台風が近づいており、沿岸部に強風や暴風雨をもたらす可能性があり、また、この台風が低い気温をもたらすことも考えられる。
中国国立気象センターは、北太平洋上で発生して中国沿岸部に向かっているこの3つの台風の影響は、数日中のうちに出るだろうと予測している。