▲ 2015年07月06日のベトナム Vietnam Plus より。
ベトナム北部が、7月としては記録的な寒さに見舞われているようです。
特に、ラオカイ省というところでは全体的に真冬並みの気温となっているようで、サパという町では、7月6日に 12.6度まで気温が下がったそう。これは 44年前の記録をやぶり、観測史上最低の気温だとか。
ラオカイ省サパの場所
・Google Map
報道では、現地の人々が、「夏なのに真冬の服を着て過ごしている」ことを報じています。
2015年7月6日のサパの住民たちの様子
・Dantri
ベトナムの現地メディアから報道をご紹介します。
Vietnam Plus
専門家は、サパの異常な寒さについて警告する
ベトナム国立気象台は、7月6日に、ラオカイ省サパで記録された 12.6℃の気温は、観測史上最低気温であると報告した。
気象予報士のル・タンハイ氏は、夏の異常寒波は2日ほど続くだろうと述べた。
タンハイ氏によれば、この異常ともいえる寒波の原因は、低気圧の影響を受けて、冷たい北の大気が上空を通過したことによるものだという。
「このような現象の発生原理は非常に複雑で、予測は難しいです」とも述べた。
以前には、44年前の 1971年に 14.6℃まで気温が低下したことがある。
今回はその時の記録を抜き、観測史上で最も低い気温となった。
また、ベトナム国立気象台の副局長は、現時点で、気候変動の状況がとても複雑になっていて、気候が極端になっていると述べる。
「今後も、記録的な猛暑や、あるいは異常な夏の寒波が起きる可能性があります。記録を破るような天候があらわれるかもしれません」
タンハイ氏は、すべての自治体で、異常気象に対しての警戒と、それに対しての準備を積極的にしておくことを勧めている。