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2015年08月11日


猿の惑星 : 火を使って料理し、2000語の人間の言語を理解し、パックマンのパワーエサの役割を理解する霊長類「ボノボ」



自らおこした火を使って調理の準備をするボノボのカンズィ

fire-01.jpg

▲ 2015年08月06日の AMAZINGFACTS UNDEFINED より。


「ボノボ」というチンパンジー系の動物が、「マッチで火をおこして料理をして食べる」光景が載せられている記事を見ました。ちなみに、写真のこのボノボの名前は、カンズィ( Kanzi )というそうです。

私は知らなかったのですが、このボノボという哺乳類は、Wikipedia - ボノボの説明によりますと、

・薪を集め、マッチで火をつけ、たき火をする。
・そのたき火でマシュマロを焼く。
・特殊なキーボードを使い、人間と会話する。
・ルールを正確に理解し、パックマン(ビデオゲーム)で遊ぶ


という能力を持つのだそう。

パックマンの「ルールを正確に理解し」に関しての意味ですが、

パックマン」のルール上では、普段はパックマンが敵に触れるとアウトになってしまうのに対し、「パワーエサ」と呼ばれるアイテムを取ってから一定時間の間は敵に触れることでボーナス点を取ることができる。

つまり条件によって自分と敵との強弱の立場が逆転する。ボノボはこの複雑なルールを理解し、普段は敵から逃げ、パワーエサを取ってから一定時間敵を追いかけることができる。

ということですが、これはすごい。

パックマンは、通常時、プレイヤー(自分)は敵を攻撃する能力を持たないのですが、下のように通路に随所にある「パワーエサ」を食べると、数秒間、相手を追いかけて、食べてしまえるようになります。

power-esa.gif


つまり「立場の逆転」現象が起きるのですが、ボノボという生き物は、この複雑なルールを理解するということらしいのです。

パックマンが登場したのは、私が高校生の頃(1980年)ですが、このパワーエサの概念を、すぐには理解できませんでした。あるいは、理解はしてもプレイにその概念を反映させるには時間がかかりました。このあたりを見ると、ボノボは、少なくとも、高校時代の私よりは理解力が高いということになりそうです。

また、ボノボの研究者によりますと、ボノボの言語能力は、英語だと思いますが、「 2000語を理解する」のだそう。

人間の場合、2000語を理解するのは、通常ですと5歳頃ですので、ボノボは5歳の子どもと同じ程度の言語理解力があるということになりそうです。

ちなみに、人間の場合、7歳で理解する単語数は 6000語に達します。

いずれにしましても、このボノボという生き物には、何かありそうな感じです。
今回の写真でも「火を恐れない」光景には驚きました。

人間以外のいかなる哺乳類でも、火を恐れるものだと思っていましたが、このボノボは火の意味(危険なものだが、適切に利用すれば、様々に使用できる)を理解しているようです。

ちょっとこう「古代人種そのもの」というような存在にも感じます。

今回は、ボノボのカンズィが、上の項目にはない「料理」をしている光景です。

「自分で薪を集めて、同じサイズに揃えて、火をおこし、調理して食べるまで」の写真をご紹介しておきます。

女性が一緒に写っている写真がありますが、アメリカの霊長類学者で、ボノボを研究を続けている、サベージ・ランボー博士( Dr Savage-Rumbaugh )という方だと思われます。



Kanzi The Bonobo Lighting A Fire And Cooking A Meal
AMAZINGFACTS UNDEFINED 2015.08.06

ボノボのカンズィは、火をおこして料理する


薪を集めるカンズィ

maki-01.jpg


薪のサイズを揃えるために割る

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薪を炉に積み上げる

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マッチで薪に火をつける

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調理台を火の上に置き、フライパンを載せる

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できた料理を道具を使って食べる

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デザートに焼きマッシュルームを作って食べる

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