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2015年08月14日


ペルーの寒波によるアルパカなど動物の死亡数は「100万頭」に達し、同国史上、最悪の被害に



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▲ 2015年08月10日のペルー Con Nuestro Peru より。


先月、

ペルーに襲来した数十年で最大の寒波によりアルパカとビクーニャ25万頭が死亡
 2015年07月27日

などの記事で、南米チリやペルーが大寒波に見舞われていて、7月下旬までに、ペルーで 25万頭のアルパカやビクーニャなどの飼育されている動物が死亡したことを記しました。

そして、現在、ペルーの寒波はさらに激しくなっているようで、8月に入ってからの動物の死亡数は、ついに「 100万頭」に達しつつあることが報じられています。

また、寒波の被害はボリビアにも及び始めていて、6万頭の飼育されている動物が死亡したというニュースがありました。

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LA Herald Tribune


現在、南米では、下の3カ国の一部地域が過酷な寒さの中で被害が出ているわけですが、経済的にも深刻な事態となってきているようです。

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Google Map


冒頭のペルーの報道をご紹介します。



Frío mata un millón de cabezas
Con Nuestro Peru 2015.08.10


寒波が100万頭を殺す


カタストロフ的な寒波が、ペルーの動物たちを死に追いやっている。

ペルー国立市民防衛研究所( INDECI )は、寒さによって死亡した動物の数が 8月5日までに 91万2,300頭に達したことを発表し、じきに、 100万頭に達する可能性があると述べた。

その多くがアルパカだ。

死亡した動物の他に、50万 8,000頭の衰弱した動物がいるという。

これはペルーの歴史の中で比類のない大災害だ。もっとも、ペルーのオジャンタ・ウマラ大統領は、このことを長く知らなかったようで、7月28日の大統領のメッセージで、この悲劇についてふれた。

今回の悲劇は降雪によってもたらされたが、悲劇は、最も大きな降雪の被害を受けた地域が、ペルーで最も貧しい農民たちの住居地域だったことだ。

平均6ヶ月の霜や降雪がある、他の世界の降雪農業地域では、こんな大量死は起きていない。

数年前、ペルーのプーノ地区で子どもたちが寒さのために死亡したことがあった。この際に、テレビに映された光景には、子どもたちが、雪の上をサンダルで歩くシーンが流されていた。

それを見たヨーロッパの友人が、「スウェーデンは、プーノよりもずっと寒くなるが、子どもが寒さで死亡するということはない」と口にした。

必要なものは、食品、暖かい衣服、適切な住居、そして、適切な天気予報。

しかし、ペルー政府は福祉に対してのビジョンを欠いていると言わざるを得ない。

プーノの子どもたちに雪から足を守る靴を与える費用がそんなにかかるとでもいうのだろうか?

それでも、政府は、現在の福祉政策で十分だとしている。


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