▲ 2015年08月26日のアメリカ Beach Connection.net より。
アメリカのオレゴン州の海岸の比較的広範囲の場所で「紫色をした波」が押し寄せていて、その原因がまったくわからないということで、話題となっています。
オレゴン州沿岸のいくつかの場所で撮影された海の様子
オレゴン州 ネスコウィンで撮影された写真
フォートスティーブンス州立公園で撮影された写真
フォートスティーブンス州立公園の場所
・Google Map
各地の観光客などが撮影した写真には、上のように、海水が紫色になっていることを示すのですが、その原因が、地元の科学者たちにはわからないとのことです。
ちなみに、これらの紫色は、実際に見ると非常に美しいものだそうです。
水質サンプルの試験から、以下のものは関係ないことがわかっているとのこと。
・カツオノカンムリなどのクラゲ
・バクテリア
・原生動物
・植物プランクトン
・藻類
これらは検出されなかったということで、一般的に海の色が変色する微生物関係が原因ではないということのようです。
また、地元では、放射能だとか、ケムトレイルだとかの噂も出ているとのことですが、関係ないようです。
思えば、自然現象では「紫の現象」というのはなかなか珍しくて、たとえば、大気の色でも、赤やオレンジはよく見かけますが、「空気が紫に染まった」という例は、私が知る限りでは、2010年のにハンガリーのヴェスプレームという町で、朝の大気が紫に染まったという例しか思い浮かびません。
2010年2月のハンガリー・ヴェスプレームの朝
・In Deep
この紫は、霧の拡散と日の出の太陽の光線の組み合わせによって発生したと説明されていました。
日本では紫は縁起の良いほうの色でもありますので、紫が増えるというのは悪いことではないのかもしれないですが、ただ、オレゴン州は、もうずっと、海の生き物の大量死が続いていて、どんなものなんでしょうかね。
関連リンク:オレゴン州の大量死
また、このあたりは昨年以来、異常ともいえる海水温度の上昇が続いていて、そういうあたりもあるいは関係あるかもしれません。