▲ 2015年09月11日のカナダ CTV News より。
カナダ・オンタリオ州の五大湖に沿って位置するワサガビーチという海岸に「種類のわからない謎の魚」が大量に打ち上げられているのが発見されました。
地域の魚に詳しい人たちも誰も見たことがない種類だとのこと。現在、この魚はカナダ天然資源省林業で調査されています。
下のような魚です。
特徴としては、頭の先の部分がとがっていて、尻尾に斑点があります。
謎の魚の頭(上)と尾(下)
上の写真と、報道記事を元にして調べてみましたら、尻尾の斑点などから、「トゲウナギ科」という科の魚でないかという気がします。
トゲウナギ科の魚
・Wikipedia
それで、この科の魚の生息分布を見てみましたら、
・タイ
・インド
・コンゴ
などとなっていて、つまり「熱帯の魚」のようなんですね。
それが、カナダで打ち上げられたのは、熱帯の海域とは程遠い下の場所です。
正体不明の魚が打ち上げられたワサガビーチ
・Google Map
これが、仮にトゲウナギ科の魚だとすると、そのような熱帯の魚が何百匹もの数で、このような地域に打ち上げられるということは、海流や海水温などに何らかの「とても大きな変化」が起きているのかもしれません。
それにしても、最近の北米大陸は、西海岸も東海岸も大量死が多いです。
カナダ CTV の報道をご紹介します。
Mysterious eels wash up on Wasaga Beach shore
CTV News 2015.09.11
ワサガビーチの海岸沿いに大量の謎のウナギが打ち上げられる
ワサガビーチに「謎の魚」数百匹が打ち上げられている。
このウナギは、先のとがった鼻を持ち、尾には黒い斑点がある。
地域の釣り協会のリック・バルドリーさんは、「私はこのような魚を見たことがありませんし、誰が見ても、そのように思うはずです。これは明らかに、カナダの魚ではなく、外国の海域の魚です」と述べる。
このウナギは、今のところ本格的な鑑定はされていないが、水族館の魚類などから推測してみると、トゲウナギ(スパイニーイール)科の種類の魚のように思える。
これらのウナギは、タイやインド、ビルマなどの熱帯海域に生息している魚で、大きさは 40センチほどに成長する。
ウナギの凍結サンプルは詳細な検査のため、カナダ天然資源省林業(MNRF)に引き渡された。天然資源省林業の職員は、五大湖でこの種のウナギの報告はこれが初めてだと語る。
なお、これらがトゲウナギ科の魚だった場合、熱帯に生息する魚であるため、カナダの海域で冬を乗り切ることはできないと思われる。