▲ 2015年10月16日の英国デイリースターより。
先日、
・ロンドン近郊で、同国史上最大のシンクホールが発生。そして、そのイギリスでは、平年の5倍の数のシンクホールが発生し続けている
2015年10月08日
という記事で、英国史上最大級のシンクホール(陥没穴)が発生したことをご紹介しましたが、その英国で、今回の記事のタイトルにしましたように「英国シンクホール地獄( UK sinkhole hell )」という見出しの記事を見かけました。
・Daily Star
記事によりますと、過去2年間で、十数の顕著なシンクホールが発生している英国ですが、これまでは、人的被害が発生していなかったのですが、最近の英国でのシンクホールの発生率は異常なほど高く、ここまで多くなると、いつ建造物被害や人的被害などに結びつくかわからないという内容でした。
上の写真のシンクホールは、2週間ほどセントオールバンズという町の住宅街の道路に発生したものですが、この位置が少しずれていたら、家や車ごと陥没していた可能性もあります。
ちなみに、英国で発生したシンクホールは、全土で 32000個と推定されているそう。
気候や地質の様々な条件があるとはいえ、なぜ、ここまで急激に増えているのかは、謎ではあります。
デイリースターの記事をご紹介します。
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UK sinkhole hell: Will YOUR road be the next hit?
Daily Star 2015.10.16
英国シンクホール地獄:次はあなたの地域の道路に穴が開く?
巨大なシンクホールが、ここ数年、英国の歴史の中で最も速いペースで発生し続けている。そして、次はあなたの住む町で発生するかもしれないのだ。
過去2年間で数十個のシンクホールが出現しているが、専門家たちは、今後の災害規模の拡大に懸念を持っている。
現時点で、英国の南東部、北部、中央部は、すでにシンクホール発性危険帯として同定されており、仮に、住宅や道路、大型建造物などの場所で発生した場合、壊滅的な被害が出る可能性がある。
2週間前に、セントオールバンズの道路に突如出現した 33フィート( 10メートル)のシンクホールは、住民たちを震撼させた。
18ヵ月前に、ヘメル・ヘムステッドに 20フィート( 6メートル)の穴が開いて以来、英国全土でシンクホール発生が続いている。
記録が取られ始めて以来、英国全土で 32,000個のシンクホールの発生が報告されているが、驚くべきことに、1人の死者も出ていない。
しかし、専門家たちは、その事態を覆す今後の最悪の事態を恐れている。
問題のひとつに、現在、以前に試験されていない土地に住宅を建築し続けていることがあり、これが、シンクホールでの住宅被害を出す可能性と結びつく。
また、英国では大雨が多くなっており、これがシンクホールの多発を加速させるという危険な組合せになり得る。
各自治区の協議会は、危険な土地に住宅を建築する開発者たちに、それを停止させるためのガイドラインを作ることを余儀なくされている。
昨年冬の英国のシンクホール発生は、通常の5倍となった。
英国気象庁によれば、今年の冬の天候は、10月、11月共に不安定となる見通しが出されており、この冬の雨が、さらなるシンクホール発生につながらないことを祈るばかりだ。