11月18日のサウジアラビア・ジッダの光景
・GHIA COM TV
・Khaleej Times
2週間ほど前に、中東のイエメンで、観測記録にはない「サイクロンのイエメンへの上陸」という事態により、砂漠の国としては考えられない豪雨による大洪水が発生したことがありました。
これは、
・まさに異常:観測史上初めてサイクロンが上陸した砂漠のイエメンで2日間に「5年分の雨」が降る
2015/11/05
という記事に記しましたが、地図上では、そのイエメンのすぐ上にある大国サウジアラビアのジッダ(ジェッダ)という大都市で、同国としては、やはり記録的な雨による洪水が発生して、おそらく現在も継続しています。
ジッダの位置
・Googl Map
このジッダという町は、イスラム教の大巡礼の地であるメッカへの経由地となっている都市だそうですが、11月18日まで3日間、その地は豪雨に見舞われ、未曾有の大洪水となってしまったようです。
SNS などに投稿されたジッダの様子
・Twitter Flooding in #SaudiArabia
被害の全容や被害者の数などは、まだはっきりとしていないようですが、11月18日までに、少なくとも 12名の方が亡くなったと思われます。
ドバイの英字メディアであるカリージュ・タイムズの報道をご紹介します。
Sponsored Link
12 die in Saudi Arabia due to thunderstorms, flooding
Khaleej Times 2015/11/18
雷雨と洪水が原因で、サウジアラビアで12名が死亡
今週3日連続でサウジアラビアを襲っている雷雨と洪水のため、北西部を中心に大きな被害が出ており、被害は拡大している。
サウジアラビアの民間防衛局は、紅海沿岸の雷雨と洪水によって、11月17日からの2日間で、少なくとも 12人の命が奪われたと発表した。犠牲者の半数は子どもだったという。
ジッダ沿岸部にあるヤンブー地方とハーイル地方で、洪水により6人の子どもたちが亡くなったことが報告されている。
さらに、ツイッター上の報告により、より多くの死者を当局は確認したと述べた。
現在、サウジアラビア北西部でのいくつかのエリアでは、学校や大学が休校となっている。