国連人道問題調整事務所から11月20日に出された緊急リリース
・OCHA Humanitarian Bulletin 2015/11/20
ソマリアというのは、東アフリカに位置する下の場所にある国です。
・治安が世界最悪の国、ソマリアの内戦
もう 20年以上の内戦と、無政府状態か、あるいはそれに近い状態が続いている、世界でもっとも安定していない国のひとつで、自然災害等がなくとも、人道援助で生きている人たちが多い国です。
そのソマリアで、10月19日以来、全土に渡って継続的に洪水に見舞われています。
そのため、ただでさえ、供給が不足がちな食糧がいよいよ不足してきているようで、冒頭のような、国連の人道問題調整事務所( OCHA )による「援助を求める緊急リリース」が出されました。
2015年11月10日のツイッターよりソマリアの光景
・Live From Somalia
しかも、国連のリリースによれば、ソマリアに対しての人道援助の資金提供額は、年々減っているようなんです。
・OCHA
ソマリアには、ソマリア海賊問題という国際的になっている問題があり、最近は落ち着いていたように見えていましたが、11月23日には、「ソマリア沖で漁船襲撃相次ぐ、海賊問題再燃か」( CNN )などという報道もあり、こういう状況は、援助にも影響してしまうのですかね。
しかも、食糧危機が激しくなればなるほど、おそらく、ソマリアの海賊は増える気がします。
アフリカの食糧危機に関しては、10月にも、マラウイで「過去最悪の飢餓に直面している」というこで、緊急リリースを出したことを下の記事に書いたことがあります。
・国連発表 : アフリカ南東部マラウイで280万人が過去最悪の飢餓に瀕している
2015/10/03
これらがエルニーニョか関係していることなのか、そういうこととは関係のない「地球の変化」ということなのか、今はわからないですけれど、原因は何であろうと、緊迫した地域が増えています。
ソマリアについて、THE WATCHERS の記事よりご紹介します。
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Disease outbreaks and towering food prices threaten flood-stricken Somalia
病気のアウトブレイクと、食品価格の驚くべき高騰が、洪水に襲われたソマリアを脅かしている
THE WATCHERS 2015/11/25
11月20日の国連( UN )の報告によれば、2015年10月19日以来、ソマリア全土を襲っている大洪水は、水を原因とする疾患の流行、現地の食料品価格の急上昇、そして、人道支援の物資の支援の中断をもたらしている。
チャパラ( Chapalla )や、メー( Megh )などのサイクロンを含む続く極端な気候条状況は、ソマリアに苛酷な状況をもたらした。これらは、ソマリア各地に豪雨をもたらし、それは深刻な洪水を引き起こした。
10月19日から 11月20日までの間に、13万 2000人以上が、ソマリア各地で洪水の影響を受けた。
地元当局によれば、バクール、ベイ、ヒラーンなどの各都市では、60,000人以上が避難しているという。
国連人道問題調整事務所によれば、南部と中部ソマリアでは、今後も洪水の影響受けるリスクがあるという。人道問題調整事務所は、エルニーニョの影響で、今後、60万人以上の人々が援助を必要になるとしている。